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勝てるFX手法でも資金管理を誤れば簡単に破産だ、その解決法

      2016/07/20

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優秀な手法を持ちながら、あっさりと退場してしまうトレーダーというのが現実にいます。なお、ここで言う優秀な手法とは、ガチ勢の中でも一級とされるトレーダーたちが使っているようなマーケットの本質をくり抜いたような理詰めされた手法のことではなく、単にバックテストとフォワードテストや検証などで、ある程度の水準では安定してトータルで勝ち続けられる手法のことを指します。

さて、トータルで勝てる手法でありながら、何故あっさりと退場するトレーダーがいるのか。メンタルの問題なのか、手法に思わぬ欠陥があったのか、それとも業者が悪かったのか、今回は勝てる手法を持ちながらあっさりと退場していく無念なトレーダーについて解説します。

 

一見するとトータルで勝てそうな手法を使っている

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これは、ある移動平均とレンジ相場を避けるフィルターを含んだ手法の資産曲線です。バックテストでは中々悪くない成績を叩き出す。

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その後、フォワードテストでも手法に問題がないかチェックしますが、見ての通り、特にこれといった問題点は見当たりません。このような比較的安定した資産曲線を描くトレード手法を使っていれば、まず破綻することは無さそうに見えるのですが・・。

なのにあっさり、退場してしまう

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このように、運用を続けていると突然、意味不明なドローダウンに見まわれ、あっさりと初期資金に戻すか、元金割れする事態に陥ることがあります。何故でしょう、一体この手法はどのような欠陥を抱えていたのか。あるいは、運用をしているトレーダーのメンタルに問題があって、売買ルール通りのトレードを執行できなかったのか。

後者である可能性は高いが、今回話したいことはそうではない。

優秀な手法を使っても退場する理由

あれだけ優秀な手法を使って、しかもトレーダーのメンタルには特にこれといった致命的な問題はなかった。十分に勝てる要素を備えていたはずなのに、こうも簡単に退場に追い込まれてしまう理由。

多くのトレーダーが忘れがちなこと。おそらく、このブログの読者にかぎらず、多くのトレーダーが以下ことが重要であることは何となく理解しているはず。

1.メンタル(Mental)

2.手法(Method)

だが、忘れてはいけない。FXで勝ち続ける要素には、もう一つある

3.資金管理(Money)

そう、手法に直接的な問題があったのではなく、課題は投入するロットや、保有する資金全体のサイズ。そして最後に待ち受けるのが確率の問題です。

 

起こりえないことが頻繁に起こるマーケット

例えば、金融の世界で有名な大事件がリーマン・ショックでしょう。ここからの内容はかなり統計的な知識にも踏み込んでしまうのですが、なるべく用語は使わずに概念だけを解説します。

リーマン・ショックという現象は、当時のマーケットの世界で最先端とされていた理論、金融工学によって、起こる確率は限りなくゼロと見積もられていたのです。誰もあのような事態が起こるとは予想していなかったし、市場参加者のほとんどが金融工学によって起こらないと計算されていたので、まさしく起こるはずのないことが起こってしまったという現象です。日本で言うところの「想定外」というやつです。

そう、マーケットの世界は未だに数学的にも理論的にも、これがマーケットの正しいモデルだという「公式」のようなものが存在しません。だから、起こりえないとされている事象が意外と起こるものなんですよ。

ノーベル賞受賞者などの天才を集め、巨大な資金を集めたLTCMというヘッジファンドも、あっさりと破綻し、世界経済に深刻な打撃を与えています。彼らも金融工学によって最先端のマーケット分析を行っており、自分たちの手法が破綻する可能性は限りなくゼロだと見積もっていたでしょう。

では、この話がさっきの優秀な手法の破綻と何の関係があるのか。結びつけていきます。

不運な確率的な事象により退場を強いられる

ここで理論をわかりやすくするために、コインゲームを例にします。コインの裏表のどちらが出るかで、勝ち負けを判定します。ゲームの参加者を1000人とし、初期資金は100万円。ルールは表が出ると資金が10倍に、負けると資金が0.5倍(半分)になります。勝率はコインの裏表で決めるので、理論上は50%になるはずです。

勝率50%で、表が出れば資金が10倍、裏が出ると資金が0.5倍。つまり利確は100pipsで、損切りは5pips。その上、勝率50%の手法と同等ということになりますね。

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エクセルを使って、かなりテキトーな計算をした期待値です。見ての通り、圧倒的にプラスの期待値のコインゲームなので、必ず勝てるように見えますよね。期待値がプラスなので、トータルでは必ず儲かる。参加者のテンションもウハウハでしょう、勝ちレースに乗るようなものですから。

なお、このコインゲームは資金が最大保有資金の5%に減ると、大破とみなされ会場から退場を求められます。最大保有資金とは、最も持っていた金額が多かった時の資金量とします。

だが、いざゲームを始まると地獄絵図へと様変わり。おかしいことに、期待値がプラスのゲームのはずが、かなりの確率でコインゲームから退場を求められるプレイヤーが続出するのです。何故でしょう。理由は単純です。

理論上は期待値がプラスであっても、実際にコインを投げ始めると勝率50%とは言っても、確率は大量のサンプルを取らなければ一定の値に収斂しないのです。つまり、勝率50%ではあるけれど、4~5連敗する人が結構出てくるということ。

4連敗すると、資金は約6%に減ってしまいます。そこから再度負けると5連敗で、資金は約3%になってしまう。このコインゲームのルールには資金が5%を下回ったら退場というのがありますから、5連敗した時点で退場なんです。

4連敗でギリギリ次に勝てば、資金はなんとか初期の60%に回復しますが、そこでまた負けると30%に落ち込みます。ここで脅威の強運を見せつけ、4連勝して最大保有資金を更新します。(60億円)

さて、ルールには最大保有資金の5%に達すると退場とあります。どれだけ資金を増やしても、やはり4連敗で危機的状況に、5連敗してしまうと有無を言わさず退場です。

それって絶対に負けるように出来てるじゃん。と思うかもしれません。しかし、このルールであっても勝ち続ける人は一定程度出てきます。確率の歪みというやつで、必ず大負けする人はいますし、割と長生きする人もいて、中には驚異的なパフォーマンスを残す人もいる。(これがいわゆる主婦でも6億円を達成できた・・というサクセス・ストーリーが生まれてしまう原因です)

ですが、所詮は確率です。1万回このコインゲームを繰り返せば、最後の一人でいられる確率は、天文学的確率になってしまいます。

そもそも最大保有資金の5%で退場というルールが不自然だ、という指摘が出てくるかもしれません。では、実際のトレードに当てはめて考えてみてください。あなたは100万円からFXを始め、なんとか5000万円まで増やしたとしましょう。その後、驚異的な不運によって連敗して、1000万円くらいにまで資金を減らしてしまった。あなたならどうしますか。5000万円のうち80%に値する4000万円を失っているのに、まだ運用を続けますか?

5%の250万円になるまで続けるんですか。おそらく5%まで続ける人はいなくて、リスキーな人は10~25%くらい。大抵の人だと50%~60%くらいで運用を停止すると思います。

このように、最大保有資金の5%というルールはそもそも現実に当てはめると、相当にリスキーで「そんなトレードして君の神経はどうなっているんだ?」と聞きたくなってしまいます。普通の人なら、1億円まで資金を増やして、1000万~2000万円の損をすれば相当にメンタルに来るはずです。

徹底した資金管理を構築しておく

つまり、僕が言いたいことは資金管理を誤れば、どのような優秀な手法も、あっさりと破綻するということ。例に挙げたコインゲームもそうです。期待値がプラスでも、肝心の資金管理の部分が常に全額を投入という有様では勝ちようがありません。

勝ち組はこの資金管理にもかなりこだわっていて、資金全体の2%までをリスクに晒し、許容する損切りは資金全体の0.2~0.4%という厳しい資金管理を使っている方もいます。ここまで安全な資金管理を使っていれば、スイスショックのような逆指値が機能しないほどの強烈な値動きが発生しないかぎり、破綻することはないでしょう。

では、初心者や負け組はどのような資金管理を構築すればいいのか。ここが難しいところですよね。そもそも負け組は確固たる売買ルールを持っていないことが多いし、売買日誌をつけている人も少ないのが現実です。もし、売買ルールはまだ出来上がっていなくても、売買日誌があるなら、過去のトレードの利確・損切りの幅や、勝率などをまとめて、そこからある程度の最適な資金管理のルールを作ることは可能です。

例えば、過去100回のトレードの結果をまとめたら、勝率55%で、利確40pips、損切り25pipsだったということが分かったとします。そして、マーケットでは発生する確率が1%を下回る現象が、意外と頻繁に起こるんですよ。起こらないと言われていたLTMCの破綻やリーマン・ショックは実際に起こっているし、ドル円が1日に100pips以上動くことも最近はザラになっています。

だから、自分の売買ルールで1%の確率で起こりえる最大連敗数の目安を求めます。エクセルでの計算式は以下のとおり。

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0.01 → 今回は発生する確率が1%の現象を求めたいので、0.01とします。

1-0.45 → 売買ルールの勝率です。今回は55%なので、100%-45%で55%とします。

計算結果は7.703と出る。つまり、1%の確率で約8連敗が発生するという意味です。とりあえず、今回は例なので、8連敗に耐えられる資金管理を考えます。損切りが25pipsですから、8連敗すると200pipsに相当する。つまり200pipsの損失で破綻しない資金管理のルールを作れば良い。

資金が100万円で、1回のロットが10万円なら、1%の確率で20万円を失うことになる。一見これで大丈夫そうですが、まだ手を抜いてはいけません。勝ち組はびっくりするくらい手を抜きませんからね。負け組である我々が手を抜いていいはずがないのです。

1%の確率で20万円失う程度なら、まぁなんとか生き残れそうと直感的に感じますが、実際のところどれくらいの確率で破綻するのか、目安を求めておいたほうがいい。次に使うのはバルサラの破産確率と呼ばれるものです。

ただし、バルサラの破産確率とインターネットで検索すると、便利そうな表がたくさん出てきます。本当に残念なことに、出てくる表のほとんどが、リスクに晒すロット量を考慮していないのです。あれでは初心者が見た時に「これくらいの勝率とペイオフレシオ(リスクリワードレシオ)なら破産しないのね、なるほど~♪」と勘違いしてしまう可能性が高い。

このブログで初めてバルサラの破産確率を知った人はある意味幸運かもしれません。さて、誰にでも分かるように数式や方程式を説明する能力が、残念ながら僕にはないので、ここはフリーソフトを使って対応することにします。

→ 破産確率の計算ソフト(別サイト)

このサイトでダウンロードできる破産確率の計算ソフトを使います

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勝率55%、ロットは10万円なので、利確は4万円(40pips)、損切り2.5万円(25pips)です。この設定で行くと、破産する確率は限りなくゼロという結果に。つまり、1%の確率で20万円を失う資金管理であれば、破産することは無いということです。

では仮に、1回あたりのトレードのロット量を2倍の20万円にした場合は。

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このように、資金がゼロになる確率は、0.001~0.003%という結果になる。1%の確率で40万円を失う設定でも、案外生き残れるものなんですね。

さて、最後に僕が負け組だった頃の酷いパフォーマンスで検証してみます(笑)。

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本当に酷いシステムですね。勝率の低さに対して、リスクリワードレシオが追いついていません。破産する確率は50%を超えており、売買を続ければほぼ確実に破綻すると言っても過言ではない。実際に2度ほど口座を破綻させています。

 

まとめ

かなり長くなってしまいましたが、FXで勝ち続けるために極めて重要な資金管理に関する核心的な話を出来たと思います。途中、連敗する確率や、起こりえる連敗数、バルサラの破産確率など、確率的概念が登場して数学嫌いな人にとってはややこしい場面もあったかもしれません。

しかし、資金管理に関するルールは絶対に必要です。どれだけ優秀な手法を運用していようと、資金管理を間違っていればいとも簡単に破綻するのです。破産したくなければ、自分の売買記録から最適な資金管理のルールを絶対に構築しておくことです。

今回の記事には、ある程度の資金管理を構築するための情報とやり方がそろっています。資金管理にはオプティマルFなどの難解な手法もありますが、初心者や負け組には今回紹介した手法で十分です。なぜなら、この程度のことすらやっていないトレーダーが世界中に溢れるほどいるんですから。

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最後にこれで話を締めます。中盤でお話した、表が出れば資金が10倍、裏が出ると資金が0.5倍、勝率は50%、資金は100%投入し、破産基準は5%というルールのコインゲーム。この設定で破産確率を計算したものです。どうですか、見ての通り破産する確率は、ほぼ100%なんです。最後に生き残っている一人でいられる確率は、天文学的確率になる・・というのは間違いではないことが理解できたかと思います。

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