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トレーダーの迷走?移動平均線を使った大量の手法と発想の転換

      2016/07/20

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移動平均線は世界で最もポピュラーなテクニカル分析です。計算式は非常にシンプルですし、チャート上での表示もシンプルで、誰にでも分かりやすい。

しかし、その反面あまりにも有名すぎるため明確な有効性を見出すのが難しい。そのため、世界中のトレーダーや学者が移動平均線の改良(改悪?)に心血を注ぐ結果となりました。

世界中のトレーダーの研究(迷走)の果てに、80年も前に生み出された単純移動平均線以外に、20を超える新しい移動平均が開発され、移動平均をどのように使えば有効性を見いだせるのか、という「手法的」な観点では、恐らく100以上の手法が生み出される結果に。

まずは迷走の果てに生まれた多種多様な移動平均の手法から見ていき「勝てそうな気がする」という気持ちに浸って、後半で現実的な話に入っていきます。

 

 

定番の移動平均のクロス手法

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短期の移動平均と、中期の移動平均がクロスしたらトレンド発生とみなしてエントリーする手法です。チャートを見ていると確かに機能しているように見えるのですが。

検証を行ってみると相場にトレンドが発生しているか、発生していないかで大きく成績が変化するので、設定した移動平均の期間とフィットした相場の周期性とトレンドが無ければ、トータルで稼げません。

つまり、移動平均のクロス手法は期間設定の罠に陥りやすい手法と言えます。世の中の移動平均を解説したサイトを見てみればすぐに分かります。どのサイトも

  1. 「25日と75日がベスト」
  2. 「13日と39日も良い」
  3. 「やっぱり5日と20日でしょ」
  4. 「3本使って、4日と9日と18日」

などと、期間設定の話ばかりです。

表面的な話を真に受けずに、どの期間も実際に検証してみてください。すぐに「ゴミ」だと分かります。検証する時期、検証する通貨ペアで成績がバラバラになるはずです。

ちなみに13日と39日という設定は、今から30年も前に生み出された手法ですが、市場によっては未だに機能するので少しだけ興味深い。

なお、移動平均のクロスが何を意味しているのか。この点について詳しく考察した記事があるので、移動平均のそもそもの「意味」を知りたい方はどうぞ。

→ FXにおける移動平均線を使った手法が意味するものを考える

移動平均線の高値・安値ブレイクアウト

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値動き自体の安値・高値をブレイクアウトに使うと、やはり騙しが頻発する。だから、値動きを移動平均で滑らかにして、騙しを減らそうと言うコンセプト。

それに、移動平均が示すものがその期間の平均保有ポジション価格であることを考えると、ある程度は理解を示せる手法でもある。

その価格帯で、なんとか踏ん張っていた塩漬け勢の損切りがヒットすることで、価格が反対方向に走ると思っている。

GMMA(複合型移動平均線)・・・

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短期勢と長期勢、それぞれの時間軸のトレーダーを考慮しつつも、ざっくりと最適な価格を推定するために、移動平均線の期間設定に「幅」をもたせた手法です。

裁量向けの手法であり、それなりの経験が無ければ「害」にしかならないように感じます。このチャートを見て興味を持てた人は色々と調べてみると良いかもしれません。

僕自身はチャート上に過剰とも言える大量のテクニカル分析を表示するスタイルは直感的に違うと思っているので、深く考えていません。

移動平均線のバンド

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同じ期間の2本の移動平均線。平均値の計算には通常「終値」を使用しますが、そこに「高値」と「安値」を使うことで、このようなバンド形態の移動平均線を表示させることが可能。

トレンドフォローに向いていて、正確な押し目・戻しの判定に機能します。

移動平均「点」の表示位置を変更する

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一見普通の7日移動平均線ですが、値動きと移動平均線の動きをよく見ると、妙な違和感を覚えませんか。

まず最初の部分をよく見ると、価格が横ばいなのに突然移動平均線が上昇して元に戻っています。

他にも価格の下落に合わせて、移動平均線が「自らブレイクしに行くような動き」も見られます。これは移動平均線を、未来にズラしているからです。

通常、移動平均の点は現在価格の直下に表示されます。しかし、その表示位置をズラスことで、このような妙な移動平均線を表示可能です。

ここに「意味」はあるのか。相場は波を描くという特性がある。この点を考慮して、波を上手く捉えられないか。この波を捉えるという部分に、このスライド移動平均線は意味を求めているのかもしれない。

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ロウソク足ではなく、ラインチャートで見ると意味がわかりやすい。

ラインが移動平均を抜けたら、その方向にトレードすることで利益を出せそうですね。トレンドとレンジの見分け方がしっかりしていれば、他のトレーダーよりも圧倒的に速くトレンドを捉えられる可能性があります。

【コラム】中央移動平均(CMA)

せっかくスライドする移動平均線を出したので、その変法である中央移動平均も紹介します。

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CMAは、移動平均線に設定した期間の50%後戻しにする移動平均線です。

チャートには25日、50日、100日の移動平均線を表示させ、それぞれ-12.5日、-25日、-50日と過去へスライドさせています。

そのため、チャートの先端部分では、移動平均線が表示されていません。いったいこれのどこが役に立つのか?

値動きと移動平均線の描く美しい曲線を見てみると、非常に面白い特徴があることに気づきます。それは、移動平均線のクロスする位置が、値動きの中間点になる可能性が高いという特徴です。

しかし、この手法は経験ある裁量トレーダーで無ければほとんど使い物になりません。値動きに対する「天才的」とも言える感性が無ければ、毒にしかならないでしょう。

僕もCMAは単に美しいから「たまに見たい」と思える程度のものであって、手法としてはまったく考慮していません。

EMAとSMAのクロス手法

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EMA(指数移動平均)は、ポジションの分布を均一に見積もっているSMAはおかしいと考えて、直近の値動きに比重を掛ける計算式の移動平均。

しかし検証によっては、SMAよりもEMAが特段優れているというわけでもなく、結局のところは欠点をどのように防ぐか、この点を考えることでマシになる。

EMAは過去の値動きを妙に引っ張るSMAと比べると、動きが速いのが特徴。だから直近のポジションの分布をSMAよりも上手く推定する可能性がある。

サインが速いEMAと、EMAと比べると遅いSMAのクロスをサインとして売買する。チャートを見ての通り、上手くトレンドの発生を捉えているように見える。

その反面、相場が停滞するような均衡局面ではやはり苦しくなっており、レンジ・トレンドをどうやって見分けるかが鍵となる。

ADXによるトレンド・レンジ判定(ADXギャッパー)

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移動平均の問題は、トレンドとレンジの見分けが困難だ。ということに気づく人はいくらでもいました。

そこで、ADXというトレンドの加熱度を指数化するテクニカル分析を開発して、ADXと移動平均を組み合わせて移動平均の欠陥であるレンジとトレンドの判定をADXに補わせようと考えたのです。

チャートに表示させているのは典型的な「ADXギャッパー」と呼ばれる手法。短期(12日)のADXが30以上の状態で、中期(28日)のDI+(赤)がDI-(青)を上抜けたらロングエントリーするという考え方になる。

見ての通り、移動平均のクロスを上手くフィルター出来ている。ただ、これはこれで良いのですが、検証を繰り返していくと、決して優れた手法とは言えない。

ADXの期間設定で、反応するクロスも変わってしまうし、相場の周期と一致しなければ、発生するサインがズレて利益が上手く出ない。相場によっては、非常に良い成績を出すものの、出さない時もあるため、普遍的な手法とは言いがたいだろう。

Gann HiLo Activetor

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ギャン氏が開発した「Gann HiLo Activator」という特殊な移動平均。

一見、スライド式の移動平均のようにも見えるが、それとは違った概念の移動平均。トレンド発生時のノイズに惑わされないことを目的としており、その仕組みは。

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単に高値移動平均と安値移動平均の表示を切り替えているだけの移動平均です。カラクリを知った時はなんとも言えない気持ちになりますが、ノイズのフィルターにはある程度効果があるようです。

移動平均線の複数時間枠(マルチタイムフレーム)

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移動平均線の期間ではなく、時間軸を考慮した手法。通常、チャート上に表示される移動平均線は、表示している時間の移動平均線です。

例えば、1時間足のチャートを見ているなら、そこに表示される移動平均線は1時間足ベースの移動平均線ということになる。

しかし、1つの時間軸の移動平均だけでは客観的な割安・割高感を見逃す可能性が出てきてしまう。ここを改善しようと生み出されたのが、移動平均線の複数時間枠です。

 

日足ベースの20日平均線を見ている人、4時間足ベースの20日平均線を見ている人、そして1時間足の20日平均線。これら複数の時間軸のトレーダーたちを考慮して、自分の時間軸での売買を有利に進める狙いがある。

表示させているチャートでは、日足ベースの均衡が起こっており、ほとんど横線になってしまっている。日足の移動平均との衝突は、1時間足では「レンジ」として姿を現す。

1時間足の20日平均線だけでは、ゆらゆらと不必要な売買をしそうになるレンジ相場でも、4時間足や日足の20日平均線を考慮することで、今がレンジかトレンドか、示唆を得やすい。

移動平均線の「雲」

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短期移動平均線と中期移動平均線の差を「雲」として描写して、圧力を感じ取ろうと言うアプローチ。トレンド転換の確度向上も、コンセプトに入っている。

これだけの圧力を切り抜けたのだから、その後もトレンドが継続する可能性が高いだろう・・という考えに基づいているものの、結局のところ相場の周期性とズレてしまえば、騙しが頻発するのでなんとも言えない。

レンジとトレンドの発生を見極めることが出来なければ、やはり高い効果を発揮できない。ただ、視覚的には勝てる裁量トレーダーの「何か」を表現しているようにも見えるので、使える人にとっては重宝するのだろう。

Jurik Moving Average(JMA)

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大手のFX雑誌や、いわゆるFXブログでは、まずお目にかかれないであろう移動平均です。Jurik氏が開発した新しい移動平均、JMA。ネーミングがダイレクトですね。

見ての通り、値動きに対して非常に美しく追随するのが特徴です。普通の移動平均は、ポジションの分布を「均一」に見積もってしまうため、価格が移動平均の周期を超えてしまうとズレ、つまり「ラグ」が発生してしまうのです。

開発者によれば、この移動平均はそういったラグを可能な限り除去し、ノイズ的な値動きを無視し、効率良く売買サインを導き出すことを狙いとしているそうです。

確かに古典的な単純移動平均線と比較してみると、クロスの速度にしろ、急速な値動きの後の追随性にしろ、非常に優秀で新しい移動平均と言っても遜色ない出来栄え。

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ただ・・計算に使う足の本数によって同じ期間設定でも追随性が変化してしまうため、実は何か嫌な予感がするんですよね。

【コラム】EMAとSMMA

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ちょっとした豆知識のようなものです。MT4に標準搭載されているMoving Averageには、計算式としてSMA、SMMA、EMA、LWMAの4種類を選べます。

そして、この中のSMMAとEMAは実質的にどちらを選んでも良いということです。面白いことに、SMMA=2*EMA-1に相当するため。

上記のチャートには10日SMMAと19日EMAとを表示させていますが、見ての通りピッタリと一致しています。

 

そろそろ移動平均の使い方の発想を改める

ここまで見てきたとおり、移動平均は非常に多くの人に研究されており、今も新しい移動平均や手法が生み出されている。

しかし、移動平均の最大の欠陥は設定した期間と実際の相場の周期が一致しなくなると有効性がかなり失われるという問題です。

この問題があるために、レンジ相場をレンジ相場と認識できずにトレンドで得た利益を吐き出したりしていまう。そして、この欠陥をどうにかしようと、追随性を高めたり、ノイズを避けたりする移動平均が作られてきたわけだが、根本的な解決にはなっていない。

そこで、発想を少し横にズラして、より普遍的で本質っぽい考え方に基いて移動平均の使い方を考えてみます。

合成通貨を構成する通貨ペアの動向を読み解く

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ドル円とユーロドルです。表示している移動平均は単なるSMAで、期間は13と39。使っている移動平均の種類や、期間はハッキリ言ってこの際どうでも良いので気にしないでください。

さて、ドル円とユーロドル。この時のレートは、ドル円が110.26で、ユーロドルが1.1544です。掛け算すると127.28になる。

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計算で出た数値と、現実のレートはかなりズレているが、計算結果に近い価格を出している通貨ペアはユーロ円です。

つまり、単純に言うとドル円とユーロドルの値動きによって、ユーロ円の値動きが構成されていると言える。逆算すると、ユーロ円をトレードしたい時は、ドル円とユーロドルの分析をしてから、ユーロ円の分析をしたほうが良いということになる。

ここで移動平均の出番だ。ドル円のクロス位置と値動き、そしてユーロドルのクロス位置と値動きを、よく見比べて、そしてユーロ円の値動きを見てみよう。

まず、すぐに分かることはドル円がゴールデンクロスして上昇し、ユーロドルがデッドクロスして下落した時、ユーロ円の相場は「レンジ」になっている。

レンジ相場の見分け方の簡単なヒントが得られた。ユーロ円が現在レンジ相場がどうかは、ドル円とユーロドルが互いに拮抗しているか、あるいは真逆に動いているかで判断可能なんです。

その次に、ユーロ円が下落してレンジを脱する局面に注目する。この時、ドル円とユーロドルに何が起きていたのか。ドル円では、移動平均のデッドクロスして、下落を示唆させています。

それから3時間ほどして、ユーロドルが少し下落しています。この時にユーロ円のレンジが下方へブレイクしています。

終盤の値動きは、ドル円とユーロドルが反対方向に動いているため均衡状態になっていますね。しかし、ユーロドルが動きを止めて、ドル円が上がり始めたため、ユーロ円は終盤に上昇しつつある。

言いたいことは、1枚のチャートに移動平均を表示させるだけで、かなりの優位性を得るのは極めて困難だということです。

そしてチャートに移動平均を表示させて分析しているトレーダーは世界中に山ほどいる。FXの世界はゼロサムゲームですから、理論上は必勝法が存在し得ない。

100年前はテクニカル分析よりもファンダメンタル分析が主流で、移動平均なんて「占い」と思われていました。そういう時代にテクニカル分析を普通に使えば稼げたでしょうが、現代は誰もがテクニカル分析を使っています。

トレードの世界は人と同じことをしていては、中々飛び抜けた結果を出すのが難しいです。1枚のチャートに、ただ移動平均を表示させて売買しているトレーダーは大量にいる。

だから、考え方を少しズラして別のアプローチを試みてみること。これが非常に大切だと考えています。では、どうすれば考え方のずらし方がひらめくのか。

これはやっぱり知識を得ることです。幅広い知識を得て、実践と失敗を繰り返していると、点と点が結ばれるように「これは行けるかもしれない。」と新しい発想を得られるんですよ。

1枚のチャートと、1本の移動平均線では勝てない?

実際のところ、このアプローチは完全に廃れたわけではない。相場の周期性の変動には、やはり相場の参加者の行動パターンの変化が織り込まれている。

参加者が「ここはロングするべきだ。」と思っている割合が高ければ、値動きは当然上方向へと動き、その動き自体のスピードも速いです。20日移動平均線で捉えられていた行動パターンが、10日移動平均線じゃないと捉えられないようになるわけです。

この周期性の変動こそが、あらゆる移動平均線がトータルで稼げない原因になっていると考えています。ということは、相場の周期性の変化に、いち早く最適化する方法を持ち込めば、かなりマシになるのでは。

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例えば、この移動平均。水色の太い線がその移動平均です。

計算を開始した最初の時点では、値動きに対してあまりにも機敏に最適化してますが、300本ほど情報を飲み込むと非常に上手く最適化しています。

トレンドと判断した部分はきっちりと追随し、逆に追随するべきでは無い部分では横方向に直線状を描いてトレンドがないことを視覚的に伝えている。

このトリックはチャートの下に表示している青いグラフ。これは移動平均に使用された「期間」の推移を表している。つまり、相場の周期性の変化に応じて、ほぼリアルタイムに移動平均に使う期間をコントロールしているんです。

速すぎず、遅すぎず、可能な限り最適な期間を割り出し、相場の周期性に最適化します。トレンド発生時の押し目・戻しの推定能力も極めて高いため、トレンドで「増し玉」を行うのも容易です。

なお、この移動平均はベースは単純移動平均線で、有効性を高めているロジックは期間を変動させる方法だけです。そして、この方法を思いつくには自分なりのトレンド・レンジの判定や定義付けを行わないと難しい。

結局、移動平均はトレンドとレンジをどう見分けるのか、という点に帰結する

おそらく移動平均に限らず、レンジ相場とトレンド相場を見分ける能力はトレードで利益を挙げるために極めて重要なことだろう。

例えば、レンジ相場を認識できるのなら、RSIなどの平均回帰戦略(リバーサル戦略)も機能しやすいし、逆にトレンド相場と認識したら移動平均を用いて押し目・戻し狙いで利益を出せる。

では、どのようにしてレンジとトレンドを見分けるのか。この点についてはある程度ヒントを出してはいるが、もう一度まとめてみたい。

合成通貨ペアを構成する通貨ペアの値動きを見る

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見やすくするためにロウソク足からラインチャートに表示を切り替えてある。

ドル円とユーロドルの値動きを見ていると、双方が正反対に動いているのが確認できる。ドル円が上昇する時、ユーロドルは下落する。ただ、これ自体は有名な関係性なので、特段驚くことではない。

しかし、この2つの通貨ペアの値動きから合成通貨ペアのレンジ・トレンドの見極めが可能になると考えている。

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さっきの2枚のチャートに引いた斜線が正反対に動いている時、合成通貨ペアであるユーロ円の相場は「レンジ」になっているのです。

ここから先は気になった人だけが調べてください。それなりにFX相場の「本質」に近い考え方だと個人的に確信しているので、語れることは多くない。

ボラティリティでレンジとトレンドを見分ける

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例えば日次リターンを使う方法。なんらかの闊値(この幅を超えたらトレンド発生と見なす場合の「幅の広さ」などのこと)を使えば、見分けられそうな気がします。

トレンドが発生していれば過去よりも現在の価格は離れているはずなので、その差を数値化すれば数値の偏りが得られる。その偏りからトレンドか、レンジか。を見分けられるのです。

ただ、パッと見た限りではトレードには応用しづらそうです。

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日次リターンは個人的には分かりづらく、トレンド・レンジ判定の用途には使えないと思います。そこでExcelのLOG関数を使って、対数変化率を出す方法を。

対数変化率とは、上昇に対しても下落に対してイーブンな変化率を導く計算方法。つまり、100円だったドル円が120円になったら、20%の上昇ですが、120円のドル円が100円に戻った場合、16.7%の下落です。

普通の計算では、上下幅が同じなのに変化率はズレてしまう。上下幅と変化率を対等にする方法が、対数変化率ということです。

個人的にはトレンド・レンジ判定に対数変化率は結構使いやすいと思っていて重宝しています。

時間帯と指標でレンジが発生する

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当たり前ですが念のため。これは直近のNZD/USDです。丸で囲んだ部分がまったく値動きのないレンジ相場・・というよりは単なる低ボラティリティ相場になってしまっている。

これはニュージーランドの指標を控えているためです。指標前に相場が静かになることはよくあることです。変な取引をしないように、指標くらいはチェックしておくべき。

 

まとめ

移動平均は非常にポピュラーなテクニカル分析で、使い方も非常に多種多様です。

移動平均をスライドさせて、そのズレの空間を「雲」として扱ったり、複数の時間軸のトレーダーを把握するために移動平均をMTF化したり、本当に色々な使い方が考案されている。

しかし、そのような単純で多くの人が使っていそうな方法論を用いたとして、果たして相場に残っている収益源を回収できるのか。移動平均のクロス手法も、使っている側が少数派だった時代では優位に機能しました。

それも時代の経過とともにテクニカル分析が相場の世界で当たり前とされ、誰もが移動平均のクロス手法を使うようになり、初心者向けの投資本などにも当たり前に乗るようになると、ほとんど機能性を失ってしまいました。

ゼロサムゲームにおいて、多数派に位置しているようでは大きな利益は見込めないのです。ちょうど社債市場におけるリスクプレミアムを突いた手法が、相場の世界に広まることで有効性を失ってしまう話と似た構造ですね。

社債市場におけるリスクプレミアムを突いた手法については、以下の記事に書いてあるので興味がある方はどうぞ。

→ FXで勝つために必要な、ランダムウォークを打ち破る理論

単体の移動平均と、単体のチャートだけで勝てる要素を見出すのは相当に厳しいです。だから、人が思いつきづらい、あるいはもっと値動きの本質的な部分を攻めたほうが、勝てる要素を見つけやすいと思っています。

だから後半は、序盤に紹介した手法を否定し、より勝ちやすいアプローチを見つけやすい方法論を紹介しました。ドル円とユーロドルが逆方向に動く時、ユーロ円はレンジ相場になりやすいなど。

これはつまり、ドル円とユーロドルが逆相関の関係にある時はユーロ円はレンジ相場になり、ドル円とユーロドルが正相関の時はトレンド相場になりやすいということです。あまり多くは語れませんが、個人的に良い線を行っている考え方なんです。

他にも、1本の移動平均線に有効性を持たせるには「期間」を相場の周期性の「変化」に可能な限り速く最適化させる手法もあります。

それでも古典的な移動平均線を使った手法を「使えるもの」にしたいと思うなら、レンジ・トレンドを明確に見分ける別の手法が必要になると思います。ですが、結局その方法を見つける頃には「クロス手法は賢いとは言えない」という事実に気づいてしまうのですが・・。

以上で移動平均の話を終わります。移動平均線を使っていて期間設定の罠にハマっている人や、レンジ・トレンドの客観的な見分け方に悩んでいる人のヒントになれば幸いです。

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