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FXにおける移動平均線を使った手法が意味するものを考える

      2016/07/20

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25日移動平均線と75日移動平均線を組み合わせたFX常勝の手法。なんて記事を書ければ良いのですが、残念ながらそのような「都合のいい」テクニカル手法は存在しません。

代わりに移動平均線を使った手法の「意味するところ」について考えてみたい。多くの初心者や負け組が、自分の使っているテクニカル分析の本質について考えていない。

ほとんどの場合は「使えるかどうか。」という観点であり、このテクニカル分析が何を表現したいのか、何を捉えたいのか、といった「本質」という観点から考える人は非常に少ない

ということで、移動平均線の本質について考えてみたい。

 

 

移動平均線(Moving Average)が表現したいこと

テクニカル分析は万能ではない。それぞれのテクニカル分析を開発した人には、必ず開発にあたっての「コンセプト」があり、コンセプトの前提には開発者の相場に対する「意味付け」があると考えている。

例えば、オシレータ系では極めて有名なRSIというテクニカル分析。RSIは、おそらく開発者の相場に対する考えとして「価格は平均値にいずれは回帰する」というコンセプトがあったのでしょう。

なぜそう思うのかと言うと、RSIをチャート上に表示させればすぐに分かることです。

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普段はサブチャートで「70に達したか、30に達したか」だけを表示しているRSIを、メインチャートに表示させればRSIの素性がよく分かります。

RSIとは、単なる移動平均線であり、その移動平均線から価格がどれだけ乖離したかを観察して、どのあたりから価格が平均値に回帰するのか「目安」を見出したいというコンセプトなんですよ。

これを見ていると、RSIが70に達したら売る・・と言った使い方よりも、RSIが50以上の時は買った方が分がある。ようにも見えますね。

僕はトレンド発生環境下では、ちまちまと逆張りするよりもトレンドの発生方向に素直に乗った方が効率が良いと考えているため、RSIには全く興味がありません。(興味が無いと言いつつも、一応RSIの表現したいことを考えている・・苦笑)

少しRSIに話を割きすぎました。では、移動平均線は何を表現したいのか。ということですよね。

割安か、割高かで考える人間

ある青果店でトマトが1玉100円で売られているとします。普段は100円で売っているトマトが、突然300円に値上がりしました。

日頃からその青果店を利用する主婦が、店主に聞いたところ、原油の値上がりが農家のトラクターの運用コストに響いていて、その分のコストが転嫁されているとのこと。

だからと言って、300円で買うのは納得がいきません

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そこで、主婦はトマトの価格を記録して、その平均値を割り出すことにしました。この主婦は他の主婦と違って、300円が290円程度になったくらいでは「割安」だとは考えないタイプの人です。

だから移動平均線を使って、トマトの現在の価格が本当に割高・割安なのかを、客観的に見ようと考えたわけですね。

主婦が5日移動平均線を採用した理由は、彼女は週に1回しかトマトを買わないからです。だから1週間の内の割安を知ることが出来れば、それで良いのです。

移動平均線が7日ではないのは、その青果店は困ったことに土日は休みなんです。

この方法を使うことで、他の主婦が10円単位の値下げで買ってしまっているところを、彼女は50~100円も安い時に購入することに成功しました。

しかも、300円を超えていてもその価格が現時点で割安か割高かが分かるため、他の主婦が「300円を超えている・・これは高すぎるでしょう。」と考えるところを、彼女は割安だと見て買っているわけです。その後、皮肉も値上がりが始まり、300円のちょっと上で買えなかった主婦たちは買っておけばよかったと後悔していることでしょう。

この賢い主婦とトマトの関係から分かる、移動平均線の表現したいことは以下になる。

  1. 現時点の価格が、「割安」「割高」のどちらなのかを推定したい
  2. 自分の生活ペース(周期)から見て、最適な価格を推定したい

この2点になりますね。

1番目は、主婦は300円に対して10~20円程度の値下がりは「割安」だと考えない。もっと割安な価格があるはずだと考えている。そこで移動平均線。

2番目は、主婦は週に1回しかトマトを買わない。青果店は土日は休み。だから5日間の最適価格が分かれば、それで構わないと考えている。だから、5日移動平均線。

かなり簡略化した話だが、移動平均線の表現したいこと、移動平均線の「意味」が、なんとなく理解できるのではないだろうか。

買い手と売り手のどちらに乗るのが有利か

移動平均線には「傾き」という見方があります。この傾きによって、相場のトレンドの方向が分かるという解説は多いですが、なぜトレンドの方向を傾きが示していると言えるのか。少し考えます。

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期間を3日に設定した移動平均線の場合、過去3日間の価格の平均値を、現在の価格の直下に表示します。

さて、過去の平均値を知ることに、どのような意味があるのか。画像の状態だと、現時点の価格は平均値よりも「上」に位置しており、1~2日前の価格は「下」に位置していますね。

ということは、この3日間に限って言えば平均値よりも下の価格でロングポジションを建てた人は、現時点で利益になっている可能性が高く、逆に平均値よりも低い価格でショートをした人は、現時点で損失になっていると考えられる。

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その後、価格は更に上昇を続け、4日目で平均値よりも低い価格がショートしてしまった人たちが、上昇に掛けたほうが有利と考えて「途転」したり、損失の拡大を恐れて「損切り」することによって、価格は更に上昇します。

これがいわゆる「押し目」の形成原因なんですが、実際にはこれだけ綺麗に動くことはないし、押し目やトレンドもいつまでも継続するわけではない。

主婦の話で移動平均線は「自分の生活ペースから見た、最適価格を推定したい」という役割があったと思います。つまり、今使っている3日移動平均線は、3日のペースで売買行動を起こすトレーダーの動きを考慮して、かつ3日間の売買ペースにおいて「最適」な価格を推定するわけです。

3日間のペースで行動するトレーダーたちが、現在の価格を割安か割高か、どちらに感じるのかを推定し「押し目」や「戻り」が有意に機能するかを見極めたいんですよね。

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その後、価格が移動平均線を下回り始めると、3日間ベースで行動するトレーダーたちは「利確」を行って、買いポジションを決済します。これが原因で価格が下がり始めます。

そうして「戻し」を入れたところで、また「損切り」「建値撤退」「途転」の行動が出て、価格は更に下落します。

このように、平均値と現在の価格の上下関係から、移動平均線に設定した期間と同等のペースで行動するトレーダーたちの売買行動を推定し、押し目で損失を負っている勢が何らかの決済行動を起こすことを予期して優位にポジションを取れるということ。

相場の値動きは、基本的にこの買い手と売り手の売買行動がぶつかり合って「偏り」「均衡」の2つの状態への移行を繰り返しているのです。この移行の状況を視覚的に分かりやすくするために、移動平均線にある程度の「意味」があると考えています。

ここから考えられる移動平均線の意味をまとめると。

  1. 想定している売買ペースのトレーダーたちの売買行動を推定したい
  2. 平均値との上下関係から、損失側と利益側を推定したい
  3. 点と点とを結び「線」にすることで、視覚的にポジションの偏りを推定したい

ざっとこうなります。

 

移動平均線の意味を考えることで「相場観」に繋がる

テクニカル分析は決して優れた分析手法ではない。しかし、それぞれの分析方法の開発の背景や、開発者の想定した値動き(あるいは、開発者が推定したい何か)を、多少は理解しておけば、ある程度は使い物になるのです。

ここまでの移動平均線の持つ「意味」は以下のとおり。

  1. 現時点の価格が、「割安」「割高」のどちらなのかを推定したい
  2. 自分の生活ペース(周期)から見て、最適な価格を推定したい
  3. 想定している売買ペースのトレーダーたちの売買行動を推定したい
  4. 平均値との上下関係から、損失側と利益側の状況を推定したい
  5. 点と点とを結び「線」にすることで、視覚的にポジションの偏りを推定したい

一言で言ってしまえば、相場の買い手と売り手のどちらが優勢なのかを「一目」で判断できる可能性があるということです。

平均値が下がれば、それだけさっきの平均値よりも高い位置からショートをしているトレーダーが多いということになる。

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例えば、今回の記事で例にあげている3日移動平均線。この値動きと平均値だけでも、様々な示唆を得られるだろう。

何も考えずに入門書に書いてあることを真に受けているだけの人は、これを見て価格が移動平均線を抜けたみたいなのでロングをしようと思うかもしれない。

だが、平均値を過去3日にまで拡張したラインを引いてみると色々と思うところがある。11日の時点でロングしていた人たちは、12日の時点で損失の状態だったが、現時点では価格が戻しており何とか損切りせずに済んでいるかもしれない。

逆に12日の時点でロングをした人たちは、現時点で利益になっているだろうし、ショートをした人たちは現時点で損失になっており、この移動平均線との衝突を「戻し」と見るのか、「転換」と見るのか、判断に悩んでいるだろう。

たったの3日間の移動平均でも、12日の時点を転換とみなしロングしていくか、現時点を11日からのダウントレンドの戻しと見なすのか。深く考えることで、いわゆる「相場観」を磨くことが可能です。

移動平均線の意味を知ると、重大な欠陥に気づく

移動平均線の意味は少し理解できたと思います。しかし、意味を知ると移動平均線の欠陥が見えてきます。非常に重大な欠陥であり、多くのトレーダーが移動平均線を研究する原因にもなっている。

  1. 現時点の価格が、「割安」「割高」のどちらなのかを推定したい
  2. 自分の生活ペース(周期)から見て、最適な価格を推定したい
  3. 想定している売買ペースのトレーダーたちの売買行動を推定したい
  4. 平均値との上下関係から、損失側と利益側の状況を推定したい
  5. 点と点とを結び「線」にすることで、視覚的にポジションの偏りを推定したい

特に2と3が問題です。為替の世界は、トマトほど簡単な構造ではありません。ドル円ひとつ取っても、ドルの買い手と売り手、円の買い手と売り手を考慮する必要があり、通貨ペアの分析は至難の業です。

言っている意味が分からないという人は、以下の記事を読んでください。

→ FX市場で取引される通貨ペアの真実と相場の本質を語る

ドル円という通貨ペアは、米ドルと日本円の交換比率を意味します。交換比率が動くということは、米ドルに対して円が安くなっているのか、現時点で円に対して米ドルは売り手が優勢なのか、色々と考慮する必要があるんですよ。

そして、通貨ペアには全世界のトレーダーが参加しています。保険・年金基金などの機関投資家や、多額の資金を独自の技術で運用するヘッジファンド、コンピュータによる高頻度取引プレイヤー、個人投資家、実需による巨大な資金の移動。

簡単に言ってしまうと、多様なトレーダーたちの売買周期を決定することは不可能という意味です。

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もう一度見てみましょう。3日間の周期でトレードするなら、この情報で十分かもしれません。しかし、現実には・・。
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このようなトレンドが形成されているかもしれない。つまり、3日よりもっと過去から、ショートポジションを持っていて、更に「増し玉」を行ったりするトレーダーもいるのです。

3日移動平均は、それよりも過去の値動きを考慮しません。だからこそ、移動平均線の期間によって、トレードのパフォーマンスが大きく変化してしまう。それゆえに、「最適な期間」を探し求める人が後を絶たない

直近の値動きの「最適な価格」や、「割安」「割高」を正確に推定できれば、それが最良の選択肢なんですが、現実にはそのような移動平均線を実現できている例は非常に少ない。

「期間」がダメなら想定するモデルを変えてしまえという流れ

そこでトレーダーやテクニカル研究家たちは単純移動平均線は、設定した期間のポジション保有単価を均一に見積もっているからダメなんだと考えました。

なぜなら、現時点で3日前に誰かが取ったポジションが、今も「保有され続けている」とは限らないから。2日目に「損切り」してしまっているかもしれない。

その結果、相場の世界で想定される、様々なポジションの分布を捉えようと、様々な移動平均が開発されてしまうことになりました。

ここから様々な移動平均が「求めたかったもの」を解説していこうと思うのですが、文量が既に長いので別記事で扱います。

「期間」がダメなら、複数の時間軸のトレーダーを考慮すれば良いという考え

移動平均が出現して、早い時期に複数の移動平均線を使えば、1本の移動平均線で起こりがちな「ノイズ」「騙し」をフィルターできるのではと考える人が出てきました。

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例えば、これは3日と5日の2つの期間の移動平均線を表示させてみた。

3日ベースの平均値では、13日目で「転換」なのか「戻し」なのかの判断に少々悩むが、5日ベースで見てみると「戻し」である可能性が高くなり、「転換」と思って途転してしまい損失を負ってしまう可能性をフィルター出来る。

 

複数の移動平均線で「フィルター」が可能な理由を考えてみる

実際のところ、確認することは不可能ですが一応、複数の移動平均線を使うことで「騙し」をフィルター出来る理由を考えてみます

自分なりの理由を考えておくのは大事なことです。トレードでトータルで勝つためには一貫性が必要になる。一貫性の維持には、一貫した理由や理論が必要になるんです。

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途中までは5日移動平均線で、上手く「押し目」を捉えられていました。しかし、下落相場では怪しくなっています。

これは3日ベースで行動していたトレーダーに変化が起こったからかもしれない。3日ベースで、調子よくロングポジションで利益を出していた短期勢が、この下落相場で損失を出してしまい、一部のトレーダーが塩漬けしたり、ナンピンしたりすることによって、相場の動きに変化が起こってしまった

この相場の変化の影響で、3日移動平均線の有効性がやや失われ、参加しているトレーダーの売買行動が遅れることで、3日よりも遅い5日移動平均線の有効性が出てきた

このように考えることは可能ですよね。実際に相場の周期性には変化があります

特定の期間の移動平均線が上手く行ったり、上手く行かなかったりする原因は、単に相場の周期と移動平均線が捉えようとしている周期のタイミングが一致しなくなるからです。

もちろん、これはあくまでも仮説であり、僕なりの理由に過ぎません。

 

移動平均線を使った手法の「意味合い」を考える

ようやく多くのトレーダーにとって興味の対象となる「手法」の話に移ります。

  1. 現時点の価格が、「割安」「割高」のどちらなのかを推定したい
  2. 自分の生活ペース(周期)から見て、最適な価格を推定したい
  3. 想定している売買ペースのトレーダーたちの売買行動を推定したい
  4. 平均値との上下関係から、損失側と利益側の状況を推定したい
  5. 点と点とを結び「線」にすることで、視覚的にポジションの偏りを推定したい

テクニカル分析を使った手法には、リバーサル戦略とモメンタム戦略の2種類しかありません。

特定の値動きに由来する手法などはファクター系・相関系に分類され、これらの手法は極論テクニカル分析を一切使用しなくても利益を出せるので除外します。

さて、1番の現時点での価格が割安か割高か。という意味合いから考えると、逆張り(リバーサル戦略)が考えられますね。

2番の最適な価格、つまり最適な押し目や戻しを推定するという意味では、順張り(モメンタム戦略)が考えられる。

どのように使うかは人それぞれだが僕個人としては、移動平均線はやはり順張りに使うのが効率が良いと思っている。トレンドが発生しているのに、あえて逆張りをする意味がちょっと理解できないのです。

移動平均線のクロス手法

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値動きと短期移動平均線のクロスだけでは、ノイズによって騙しが頻発してしまう。その騙しをフィルターするために、値動きを短期移動平均線で滑らかにして、ノイズをフィルターし、ノイズがフィルターされた値動きが中期移動平均線をクロスしたらトレードを行うという手法。

しかし、2本の移動平均線を使っても、相場の全ての参加者や売買周期をカバーすることは出来ないため、騙しを完全に消すことは出来ないし、値動きをどの程度の短期で滑らかにして、どの程度の中期・長期の平均値をブレイクしたらトレードを行うか。

2本の最適な期間設定がかなり重要になってくるわけです。だから、巷にあふれるブログでは25日と75日が良い、13日と39日が良い・・などと言われているんです。

残念ながら、移動平均線にどのような期間を設定しても、未来に渡ってその期間が有効性を発揮し続ける保証はどこにもないし、相場の周期性は必ず変化してしまうので、変化が起こった時にあっさりと負けます

じゃあどうすれば良いのか、という話ですが。

→ FXで勝てる売買ルール(手法)の作り方を初心者に解説してみる

この記事では移動平均線のクロス手法を検証しています。どうすれば良いのか、なんてことは自分で実際に検証してみれば「しみじみと理解できる」

移動平均線のクロス手法で重要なのは、両者の期間設定などではなく、単にトレンドとレンジ相場をどうやって見分けるか。この一点のみです。

レンジ相場は価格のボラティリティが低下しているため、移動平均線のクロスが頻発してしまうのです。この結果、損失を重ねてしまう。

逆にトレンドがある環境では有効に機能しやすい。だから、トレンドとレンジを上手く判定する方法を考えれば、一気に成績が向上する。

トレンドとレンジを見分けて、あとは移動平均線を複数使って相場の参加者のポジションが傾く瞬間を捉えるだけです。

移動平均のクロスが売買サインになる理由

もう少しだけ、移動平均のクロス手法の意味合いを考える。

5日移動平均線が20日移動平均線を上抜けすることが意味するのは、1週間ベースで行動する短期トレーダーたちにとっての「割安」な価格水準が、1ヶ月ベースで行動する中期トレーダーたちにとっての決済行動に繋がる水準に一致すること。

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仮にこのような値動きと、移動平均があったとしよう。

一般的にポジションの保有時間と獲得Pipsの多さは比例する。もちろん、時間を掛けて相場が元に戻ってしまった場合は別だが、基本的に保有時間が長いと利確・損切り、両方とも幅が広くなる。

逆にポジションの保有時間が短いと、その幅は小さくなる。保有時間が数分のスキャルピングで20pipsを取るのは至難の業だというのは理解できるだろう。

ということは、20日移動平均線で考慮される1ヶ月ベースの中期トレーダーは、利確の幅(損切りの幅)が大きいと考えられる。5日移動平均線で考慮される1週間ベースの短期トレーダーは、利確の幅(損切りの幅)が短い。

1週間ベースのトレーダーは、細かく利確とエントリーを繰り返すだろう。1ヶ月ベースのトレーダーは、中々利確をしないが、エントリーも中々行わない。

しかし短期トレーダーの売買行動に変化が起こり、買い手と売り手が均衡し始めると、短期トレーダーにとっての最適な価格が変化する

「そろそろ割高というよりは、割安かもしれない?」

こう考える短期トレーダーが増え、売買が買いの方向に活発化すると相場が転換し始める。そして、中期トレーダーたちは。

「そろそろ十分に割安になったし、短期勢が買い始めた。利も乗っているし利確してしまおう。」

この両者の意見が一致する場所が、移動平均線のクロス位置だと考えています。移動平均線を通じて、他の参加者の動向をイメージすることで、それなりに根拠のあるトレードが可能になると思います。

気をつけたいのは、クロス位置が示す均衡価格は所詮は過去のある時点での価格に過ぎません。なので、意見が一致しても、その後のかみ合わせが悪いようだとレンジ相場になり、クロスは無意味になってしまいます。

 

移動平均線のまとめ

移動平均線の目的をおおまかに一言でまとめると、参加しているトレーダーが現在の価格に対して割安か、割高か、どちらに感じるのかを推定することです。

現在の価格に対して割高と感じているトレーダーが多いと分かれば、ショートに賭けることで利益を狙えます。その逆も同様です。

しかし、現実には移動平均線は完璧ではなく、どのような期間・計算方法・本数を使っても、常に最適な価格を求めることは出来ません

それでもトレンドが発生する環境では、移動平均線は非常に上手く「押し目」や「戻し」を捉らえることがあります。つまり、移動平均線の手法において、最も重要なポイントは「レンジとトレンドの見分け方」になります。

もちろん、自分の思想や理論に応じて、自分にとって納得の行く期間や計算方法を使えばよいのですが、どのようなモデルを使うにしろ、やはりレンジとトレンドを見分けるのは非常に重要です。

実際の検証でもトレンドを見分けてエントリーを選ぶことで、トータルのトレード成績が著しく向上することは確認できています。

移動平均線を使って優位性のある手法を確立したいと考えているなら、巷にあるような期間設定の話題に飛びつかず、どうやってトレントとレンジを見分けるかを考えてください

以上、移動平均線の意味するものに関する話でした。

 

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余談ですが、最近になってまた移動平均線の研究を楽しんでいて、どのようにして相場の周期性の変化に最速で最適化させるのか。この一点を考えた結果、出来てきたのが画像の移動平均線です。

普通の移動平均は基本的に滑らかな動きをしますが、この移動平均は値動きに対して常に期間を変動させているので、いびつな動きをするのが特徴です。

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