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FXのデイトレードで記録(日誌)を書くべき5つの理由

      2016/07/20

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FXの売買記録をつけるべきか。あるいは別に付けなくても良いのか。エントリーを厳選し、トータルの収益がプラスになることを優先している僕としては、記録は将来勝ちたいなら絶対につけるべきだと考えている。

では、なぜ売買記録をつけるべきなのか?もちろん「真面目そうだから」なんていう理由ではない。そこには合理的な理由がちゃんと存在しているので、5つほど記録を書くべき理由をまとめてみました。

 

 

トレードで人間は負けるようにできている=記録をつけるべき

相場の世界では人間は面白いほど簡単に負けていきます。優位性の無い手法を持っていないというのも確かに説得力があるが、僕の考えでは手法があってもメンタルがなければ絶対に勝てない。

人間は本能的に相場で負けるようにできている。人間は痛みを恐れますし、心的ダメージを癒やそうと心の防御機構まで備わっている。本来は人間を守るためにあるはずの本能が、相場では予想以上に危険なものになる。

この厄介な人間の負ける性質。負けてしまう潜在意識を勝てるように改善していく(非活性化していく)には、トレード記録は非常に効果があります。

理由1. 客観的に「自分」を観察できる

トレードを始めてばかりの人は、目の前のトレードにある意味で夢中になっている状態といえる。商品先物から入った僕も、ひたすらチャートに食いついてロイターなどのニュースとにらめっこして、最終的には「直感的な」トレードをしていました。

一見すると真面目なアプローチをとっていて勝てそうだと思うだろう。残念ながら全く勝てませんでした。マグレで大きく勝つこともあったが、大抵はトータルで負けていました。なぜ負けてしまうのか。全てひとえにメンタルが腐っていたから。

  1. 負け始めると自分の意見を支持するニュースを探す
  2. 損切りのポイントに来ても難癖をつけて持ち続ける
  3. 大損失に見舞われたら「いや、これはどう考えても相場が悪い」と決めつける
  4. 勝てたら自分の実力だと考え、自画自賛する
  5. 負けたら運が悪かっただけだと考える
  6. 機会を逃すのが怖いのでエントリーする
  7. 他人の意見で負けたら、その人をディスる
  8. 他人の意見で勝てたら、自分の実力だと思い込む
  9. 利益が伸びるとトレンドが終わるかもしれないと恐れる
  10. 損失が伸びるとトレンドは転換するはずだと自信を持つ

だいたい10点ほど挙げてみました。これらは負けている人間にありがちな精神構造です。明らかに手法の問題ではない。どこからどう見ても本人のメンタルが腐っているから勝てないのです。

この負ける精神状態を客観的に見ることが出来るのが、トレードの記録だ。人間は特に負けたトレードに関してはほとんど学ばない。勝てたトレードも「自分の実力」という安直な結論で終えて、深掘りしない。

だからこそ、後から振り返って自分の行動に矛盾が無かったか、負けトレードから学べることはないか、このトレードは何故勝てたのか。これらを客観的に見るために記録が役に立つ。

客観的に見て自分の問題点を炙り出せたら、あとはその問題点を「矯正」していくのみ。僕の場合は非常に極端ですが以下のようになっていました。

  1. 人のせいにするくらいなら、もうニュースやツイートを見るのやめろ
  2. 口座崩壊の原因は損切りの先延ばしだった、今後は死ぬ気で損切りを守ろうと思う
  3. トレンドは発生したら、そう簡単には転換しない
  4. 逆説的に損失が伸びるトレンドは、その後も継続する可能性が高いから損切りを急ぐ
  5. エントリーのし過ぎで手数料コストが大きいのでエントリーを厳選する

ニュースを見るのをやめて、ツイートも見ないようにしました。責任逃れが出来ないようにしたんですよ。すべての選択の結果は自分の責任である。これを徹底しました。

トレードで負けているのは自分のせい、利益が出ているのは自分の実力ではなく運が良かっただけかもしれない、口座を飛ばしたくないなら損切りを守る、守らなくて口座を飛ばしたのは自分の責任。相場に関するすべての行動が自分の責任です。

これくらい徹底していかないと、人間の負ける潜在意識って改善されません。しかも、すぐに結果が出るわけではないので最初はかなり苦痛です。

「誰か、金は買ったほうが良いのか教えてくれ・・。いや、誰もアテにしないって決めたんだ・・。」このように、ある意味で禁断症状が最初のうちは発症していました。こんなメンタル状態の人間が相場で勝てるわけがない。

だから矯正が必要なんです。勝つためには間違いなくメンタルの矯正が必要だ。日頃の適切な行動の積み重ねで、潜在意識を矯正して考え方や思想(つまりメンタル状態)をプラス方向に変えていく必要がる。

これを行っていくために記録は役に立つ。後から見ると、自分の稚拙さや幼稚さに吐き気がするだろう。3年前の僕を振り返ると、本当にひどかったと思う。

ということで、第一の理由は自分を客観的に観察して、修正点を見つけてそれらを矯正していくために記録が役に立つということです。記録を使って心理的弱点は必ず克服しておくべきだ。

理由2. 自分のトレードのクセが「見える」

記録をつけることで自分を客観視でき、メンタルの改善に繋がるのと似ている話ですが、これは数値ベースで自分のトレードの課題が明確に分かるという意味です。

実例として僕が過去に崩壊させた10つのデモトレード口座と、2つのリアル口座から負け組だった頃のクセ(悪癖)を数値で出すと、リスクリワードレシオが妙に良いのに勝率が異様に低いということが判明しました。

  1. 利確49pips、損切り18pips
  2. 買い勝率8%、売り勝率22%
  3. トータルで見事に負けている

このような傾向が判明したんですね。特にロングの精度の悪さはすさまじく、明らかに改善しなければならないことが分かる。数値として自分のトレードの傾向を出せば、修正すべき点が分かりやすいのです。

つまり利益が乗ったら利確を伸ばすのは上手いが、そのような利益が伸びる機会を掴む能力は致命的だったということだ。どこもかしこもエントリーのチャンスに見えてしまい、片っ端からエントリーしている。

その結果として、伸びる時には伸ばすから利確は大きくなり、負ける時はアッサリと撤退しているが、その回数が多すぎるために勝率が大きく低下し、トータルで勝てなくなっている。

トレードの最中では自分のトレードの「クセ」なんて簡単には認知できませんが、こうしてデータを集めて統計をとってしまえば簡単に明らかになる。

→ 勝ち組トレーダーとは、期待値をプラスにすることを深く思考する人間

なお、この記事ではトレード記録から自分の理想とするトレーダー像を詳細に浮き彫りにする方法や、リスクリワードレシオと言った基本的なことについて解説しています。併読すると、この理由2の意味が更に理解できる。

理由3. 勝てる局面を明確にできる

 

記録をつけ続けると、自然と自分が勝てる局面が出てきたり、どのようなエントリーが利確に繋がりやすいのかといった優位性に気づけるチャンスを得られる。

そのような情報はインターネットで検索して見つかるようなものでは無いことも多い。トレードで勝つために自分なりのエッジ(優位性)は非常に重要なものになる。

トレードの最中では利確と損切りの連続で、何が優位性なのか、いまいちハッキリしないが記録をつけることで、ぼんやりとしていた優位性を浮き彫りにし、その優位性を尖らせることで一気に勝てる確率が上がるだろう。

記録をつけて、勝てるパターンがぼんやりとつかめると、エントリーをする前に妙な違和感を感じたり、この値動きは取れる確率が高いと感じたり出来るようになる(可能であれば、なぜそうなるのかを考える)。

才能のある人間はただトレードをするだけで、リアルタイムに自分の弱点を修正し、勝てる局面をあっさりと抽出しますが、そんなのは僕のような凡人には到底真似できるものではない。記録をつけて、客観的に、統計的に見ないとほとんど見えてこないんですよ。

自分なりに見つけ出した勝てるポイントは、意外にも他人から見ると「なぜそこでエントリーするの?」と思われるポイントであることが多い。ということは、収益源が残っている可能性が高く、将来に渡って優位性になりうる可能性も高い。

記録をつけ続けていれば、勝てるポイントが見つかるという機会があるので、記録はつけるべきだろう。

理由4. 勝ち組は負け組の売買記録が欲しい

OANDAというブローカーは顧客の売買情報を統計的に分析してトレードの参考にしているという話を聞いたことがある。トレードで勝つには、大多数とは反対の方向にポジションを取ることを意味する。

大多数とは、つまり負け組のことです。負け組の戦略が分かれば、あとは反対のポジションを取れば勝てるわけですから。他人の手法に興味はなくても、他人の記録に興味があるというトレーダーもいる。

負け組ほど記録をつけるべきなのは、自分の行動の反対を行く人達が勝ち組になり得るから。負け組の頃の売買記録は、まるまる負け組の行動パターンや心理的な弱点であり、それらを突くことで相場で勝てる可能性が上がる。

勝ち組は負け組の心理的な苦痛や葛藤をよく理解しており、そこから生まれるポジションの偏りにも注意深い。アメリカには負け組の日誌を実際に購入しているトレーダーもいるそうだ。

記録をつけるということは、それだけ価値がある行動だ。僕自身も記録をつけたことで、なぜ負けるのか、どういう局面で負けるのかを理解して、確率の高い場面でのみトレードをするようになった。

理由5. 学習効率が高い

人間は1週間前のトレードの内容をおそらくさほど覚えていない。受験勉強をやっていて誰もが感じたであろう疑問が「なんでここやったのに忘れているんだろう。やったのに忘れるのは腹立たしい。」といった事だろう。

やったことを忘れてしまって次に活かせないと、人間はそれなりにフラストレーションを感じているはずなんですよ。それが嫌になって勉強嫌いになって落ちこぼれになるような子供も本当に多いですし。

なのに、なぜ。FXやトレードとなるとこの点を気にしない人が多いのか。不思議です。

負けトレードがあったとします。そして、再び同じような負けトレードをします。勉強に言い換えれば、一度やって間違えた数学の問題と全く同じ問題が出て、また同じ間違えを犯したのと似ています。

普通は前にもやった問題なのに、また間違えやがって腹立たしいと思うところですが、トレードだと前と同じパターンで同じ間違いを犯した・・腹立たしい。と考える人は少ないんですよ。

理由は単純で、人間は記録しないと自分のトレードの内容を細かく覚えていないからだ。覚えていないから、同じミスでも同じ間違いだとは気づきづらい。だから同じ間違いを犯しても腹が立つことも無い。

これはすごく無駄で、不毛な行動だ。経験値が一向にたまらない。ざるで水をすくっているような行為です。負け組にはあらゆるトレードに何かしらの学びを得る必要があるのに、ほとんどの人がそれをしない。

トレードの内容をすべて詳細に記憶することは出来ないから、記録をつけて後から振り返って見ることが出来るようにしておけば、おのずと犯しやすい間違いが判明するのに、それをせずに何度も同じミスを繰り返す人で溢れている。

→ たったひとつの工夫で圧倒的にFXの学習効率を上げる勉強法

この記事でも書いたが、アウトプットをしない人間はトレードで勝てるようになるのに非常に時間が掛かる。ただインプットしただけでは1割程度の学習効率に過ぎない。

自分でしみじみと理解して、更に人に分かりやすいように文章化することで更に学習効率は高まる。勝っているトレーダーは、負けトレード1つとっても、そこから学んでいる情報量が負け組とは5~10倍は違う。

普通の人が損切りをすると・・。

  1. 負けた。イライラするが、この方向で間違いないはずなんだ。

こんなところでしょう。ひどい人だと損切りになったのはたまたまだと考える。逆に勝つ可能性が高い人だと・・。

  1. 準備は万端だったか
  2. そもそもエントリーするべきだったのか
  3. 優位性を認知してからエントリーしたのか
  4. 連勝していたから気持ちが浮ついていたのか
  5. 相場を一方向から見過ぎだったのでは
  6. スマートフォンからエントリーしたのはまずかったのでは
  7. 機会は再度来るのに、なぜこの瞬間にこだわった?
  8. 勝てる機会は少ないのに、無理にエントリーしようとした
  9. 期待だけでトレードしていないか
  10. 都合のいい方向に心を修正しようとしなかったか

これくらいは考えていましね。今でこそ、エントリーを厳選するようになったから損切りに追い込まれることは少なくなったが、負け組だった頃はエントリーしてから反転することも多く同じミスをするたびに「機会はそんなに無いぞ?」と言い聞かせていた。

土日になれば週の成績をまとめて改善点を書き出し、改善に必要だと感じた知識やアプローチを学ぶために書籍を読んでいました。そして出した結論をメモ帳やLINEのタイムラインに文章化していましたね。

もちろん、週に1回やってみるだけではほとんど効果はありませんが継続的に何ヶ月も毎週毎週やり続けることで、じわじわと相場に対する自分のスタンスは改善されていきました。例えば「機会はそんなに無いが、機会は常に訪れている。焦ることはない。」などです。

最近は1日のうちに3回以上エントリーしただけで自分を疑うようになっています。「エントリーが多くないか。優位性を見積もり違っている可能性がある。」「今日は十分にpipsを取れている。血なまこになって絞り取る必要はないだろう。」と言った感じだ。

 

FXのトレード記録をつける意味

最たる目的は自分の客観視だ。これがもっとも重要だと考えている。自分を客観視することで、自分の欠点と長所を抽出し、欠点を改善あるいは非活性化し、長所を更に伸ばして尖らせる。これの繰り返しで確実にトレードの成績は改善するはずだ。

トレードの内容だけでなく、自分自身の日ごろの行動も客観視出来るようになる。矛盾した行動を改善したり、合理的な行動を心がけたり。そうした積み重ねが相場で負ける精神構造を非活性化し、自ずと勝てるようになる。

精神論に聞こえるかもしれないが、記録をつけ続けることで確実に得られるものがある。自分の行動から得た情報(インプット)を元に、改善点を自分なりに考えて結論を出したら文章化(アウトプット)することで、更にメンタルの改善に拍車がかかる。

例えば、今こうして僕もブログを書いているが、アウトプットの効率は非常に高いと実感している。自分で考えて人に説明するように文章化する過程で、自然と自分の心に落とし込める。一度ストンと落とし込んだことは、そう簡単に錆びることはない。

普通の負け組トレーダーが何度も同じミスを延々と繰り返すのとは対照的に、記録をつけてそこから常に学びを得ているトレーダーは、確実に同じミスをしなくなり無駄なエントリーを選別するようになる。

記録をつけ続けることで「優位性」が見つからなくても、それは問題ではない。FXの世界で長生きするには「勝つにはどうすればいいかを考えるよりも、負けないにはどうしたら良いか」を考えたほうが効率が良い。負けなければ、運良くたまたま勝っただけでも利益が残る。

記録から自分の悪癖をあぶり出し、そこから負けないことに徹するようにすれば自ずと利益が残る。少なくとも、プラスマイナスゼロくらいには簡単に持ち込めるだろう。成功が少なくても、ミスが更に少なければ利益が残るのは当然の論理だ。

ぜひ、負け組トレーダーで今まで記録をつけてこなかった人は、記録をつけるようにしたい。メモ帳でもいいし、無料ブログでも良いと思います。詳しい書き方については、また別の記事で。

 

 

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