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相場は上昇は穏やかで下落は一気に激しく動くという定説は本当?

   

最後の更新からもう1ヶ月も経ってしまった。書くネタが無いというよりは、書く時間の方の問題です。さてと。どこでこの定説を知ったのか、記憶は定かではないのですが相場は上昇は穏やかで下落は一気に動く性質があるそうです。その性質の根拠も聞いたことがある。でもそれが本当なのか?気になったので調べてみました。

 

相場は上昇が穏やか

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例えばドル円の日足。じわじわと相場にエネルギーが入ってきて、ゆっくりと上昇しているように見える。

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金の日足も同様に、上昇トレンドは穏やかに見える。実際にこういうチャートを使って「上昇トレンドは穏やかで、下落トレンドは速いので注意が必要だ。」などと説明されている気がする。

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これもそう。最初は多くの人が参加を見送っているような展開だが、後半に参加者の心が確信に変わってトレンドの速度が加速する。それでも序盤は穏やかだった。

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金や白金などの商品相場のほうが、この定説の例として使いやすいチャートが見つかりやすい。やっぱり為替と実物の存在する商品は根本的に中身が違うことの現れでもある。

相場は下落は速い

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少ない本数で値幅が出るといったところ。

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これも2007年12月から2008年3月までに、20円近く円高になっている。

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滝のように急落する下落トレンド。下落のほうが速いと言う人は、こういう相場が脳内にあるからだと思っている。

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時間軸を短くすると、ちょっと急落相場を見つけやすくなったドル円。ダラダラと下げてダムの決壊のように崩落する相場。

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同様のチャート。

 

相場の上下でスピードが違う理由(?)

まだ本当に上昇がゆっくりで、下落が速いということを調べたわけではないが、一応理由としては

  1. 上昇にはエネルギーが多く必要だから必然的に、ゆっくりになる
  2. 下落は上昇するまでに貯めこまれたエネルギーが一気に解き放たれるから速い

このような理由が受け入れられているようです。確かに分からなくもないのですが、ポンドから金に流れてるな。とか、欧州通貨からドルと円に流れる。といった流れで見るようになった今では、あまり意味のない理由に感じられる。

この2つの理由は実際にモノが存在している商品や株なら十分に有り得る話で、国内の商品市場(CXと呼ばれている)には確かに上昇が穏やかで下落が素早いという説明は理解できます。けれども、FXは市場がゼロサム構造。つまり、どこかが上がったらどこかが下がるという性質がある。

  1. ゆっくりと上昇している間、どこかの通貨はゆっくりと下落しているかも
  2. 貯めこまれたエネルギーが解き放たれた時、その行き先はどこなの?

こういうふうに、逆のパターンも当然起こってくるよね・・と。このような事が常に相互的に起こっていると仮定すると、FX市場では相場の上下でスピードが違うという言い分は実は気のせいだったりするのでは。

Excelで実際に調べてみる

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2007年から現在までの、2349本の日足で調査してみました。上昇がゆっくりなら1本あたりの値幅はおとなしくなり、下落はその逆になるのでは。そう考えて上昇した時の値幅と下落した時の値幅を1本1本Excelに調べさせた。

集めた上昇と下落をAverage関数で平均を出すと。

  • 上昇 : 48pips
  • 下落 : 49pips

たったの1pipsしか差が出ていない。日足ベースで見ると、どうやら上昇がゆっくりで下落が速いという定説はFXにおいてはイマイチ分かりづらいという結果に。ついでに本数もCOUNT関数で数えてみました。

  • 上昇 : 1168本
  • 下落 : 1178本

自分の思っていた以上に上昇と下落は均等に出ているようです。でもこれはちょっと考えると当然かも知れない。相場は上下を繰り返しながらトレンドを描いたり、レンジ相場になったりしている。常に上下しているのだから、上昇と下落は均等になっておかしくない。

  • 上昇 : 546本
  • 下落 : 600本

ついでにドル円が下落一直線の部分だけをCOUNT関数で数えさせると、下落が1割多い結果に。これだけ一方的な相場だと、下落のほうが多少は多くなる・・ということか。

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とりあえず副作用的に分かったこととして、相場の上下は思っている以上に50%だということ。過去2349日分のドル円相場では、49.7%の確率で上昇し、50.3%の確率で下落。ほぼ50%ですね。

そして下落のほうが速いというのも今回の調べ方では「?」という結果であり、上がるにしろ下がるにしろ、その幅もほぼ同じという結果に。(上昇が48pips、下落が49pipsでしたね)

 

上下の確率は50%、その幅もほぼ同じという知見は何に使えるか?

「相場は上昇トレンドは穏やかで、下落トレンドはゆっくりなんだよ。」と言っていたり書いていたりする人たちのことを批判しても仕方がないので、今回得た知見を何に使えるか。少しだけ考えてみます。

concep

要するに、次に起こる値動きは過去2349本の統計では、こういうふうになっています。コンセプトとして、この知見をFXの手法に使えないか考えると、市場が開いたら買いと売りの両方のポジションを利確と損切りの幅をズラして建てると何かがありそう・・。

TesterGraph

・・やっぱりダメかもしれません。ただ、この方法論だと直近の値動きを売買の判断に使っていないので微妙ではあります。利確や損切りの幅などを最適化すれば何か出てきそうですが、ボラティリティの変化に気づくにはそれなりのデータが必要になる。

インジケータを使うにしても直近の値動きで機能しているか機能していないかが分かりやすいほうが良いし、現状の値動きから売買の判断が出来たほうが利益は出しやすいと思います。

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