LosersFX

損切りが出来ない負け組のあなたに送る、FX勝ち組へ這い上がるための本気のブログ

主観的なテクニカル分析、ライントレードの難しさと稼ぎ方

      2016/07/20

0

ライントレードとは、その名の通りチャート上に線(ライン)を引いて、そのラインと値動きの関係を見ながら売買するという一連の手法のことを言う。Twitterなどを見ていると、比較的FX初心者に人気のある手法のようで、あやしい商材でライントレード専用の手法が販売されている時期もあったくらいだ。(ちょっとかわいい名前の商材でしたよね。)

で、ライントレードにしろ移動平均にしろ、おそらく手法において皆が重視するのは勝てるかどうか、稼げるかどうかだろう。しかし残念ながら、そのような使えるかどうかという偏った見方をしているようでは恐らく一生勝ち組になれないだろう。

何事も本質や基礎部分を考えてみること。電子レンジやスマートフォンの内部的な仕組みを知らなくても、使う分には不便は無い。だが、テクニカル分析に至ってはそうはいかない。

僕自身の考えとしてはテクニカル分析は現状認知のツール、そしてチャートを見やすくする(美しくする)ためのツールとしては十分に使えるが、今後の価格がどのように変動していくか、つまり未来を予測するためのツールとしては全く使えないと考えている。

しかもライントレードとなると、更に使いづらい。なぜならあまりにも主観的過ぎるからだ。もしライントレードで継続的に勝ち続けているなら、それはもう天才の領域であり、テクニカル分析をテクニカル分析を超えた別のものとして捉えている証拠だ。

我々は当然の事ながら、天才の真似をするつもりはない。凡人がトレードで勝てるようになるのに必要なのは、勝ち組の思考を学び、受け入れることに過ぎない。

とは言ってもつまらないので、この記事では一応ライントレードという極めて主観的で自己中心的(笑)な、テクニカル分析について取り挙げてみようと思う。

 

 

そもそも線(ライン)の引き方が主観的過ぎる

不思議なことに、現実のチャートに線を引いてみると、思いの外その線が機能しているように見えてしまう。

1

まずこのチャートとライン。これは厳密にはライントレードでは無いかもしれないが、チャートに線を引いて売買の判断をするという観点からは、十分にライントレードの範囲内だろう。

直近の高値にラインを引いて、そこを上方向でブレイクアウト。その後に、一度ブレイクアウトしたラインを支持線として何度か跳ねるものの・・結局は下抜けてしまった。そこでショート。

さて、これは支持線の下方ブレイクアウトを使った売買だが、それと同時にヘッド・アンド・ショルダーにも見えるのだ。ヘッド・アンド・ショルダーは価格の天井を予期しているため注目するべきと、よく投資本にも書いてあるがあまり真に受けない方が将来的に良い効果があると思う。

なぜなら、そのパターンが出たら次にこうなると決まっているわけではないから。単にトレンドが転換するときに、そういったパターンが出やすいだけであって、パターンが出たからトレンドが転換するというわけではない

さて、このチャートから分かったことは支持線の下方ブレイクアウトと、ヘッド・アンド・ショルダーによるトレンド転換の示唆でした。

だが主観的なライントレードをもっと当てはめると、それだけでは済まないことに気づくだろう。実際は、他にも色々なパターンがある。

2

これは典型的なトレンドライン。アップトレンドの線を形成していたが下方向へ抜けてしまったためにショートエントリー。

3

これは一種のチャネルライン。上限でショートを繰り返す。

4

これは単なる支持線の下方ブレイクアウト。

このように、全く同じチャートでも、ライントレードは非常に主観的な性格を持っており、トレーダーの意思や考え方、見方によって、いくらでもラインを引いてチャート上で機能しているように思えてしまう。

しかし、何本も線を引いていればどこかにヒットするのは当然だし、自分の主観でいくらでも思い通りのラインを引けるので、これはもはや「こじつけ」に近いレベルの行為でしかない。

マーケットにおいて、決め付けやこじつけは非常に危険な思考です。値動きに絶対は無いし、どれも唯一の瞬間と機会です。今まで機能していたトレンドラインが次も機能するとは限らないのです。

しかも、多くの人が「トレンドラインかも?」と認識し始めると、トレンドライン通りのトレードは極めて危険になります。なぜなら、多くの参加者がそのラインを認知しているので、ラインに値段が近づくとトレードが殺到し、収益機会が瞬く間に消滅してしまうから。

ということで、ライントレードは非常に主観的な特性を持つため、扱いには厳重な注意を要する。少なくともライントレードだけで勝ち続けている勝ち組は、残念ながら僕の周りには一切いない。もし存在したとしても、それはごく一部の天才なので我々は真似してはいけない。

5

ライントレードの極めつけがこれ。ギャンチャートとも呼ばれているが、正直言ってこれがトレードの手法だとは到底思えない。さっきも言ったが、チャート上の値動きは非常に複雑な動きをしており、そこに線を何本も引けばその内のいくつかはヒットしておかしくない。もはや、100本引いて20本ヒットしたからそのヒットしたラインをアテにしてトレードするという考え方は運任せの手法にすぎない

たまたまそれっぽいラインが出て、それに従って売買するのは運に任せているし、コインの裏表で売買を決めるよりも勝率は低い可能性が高い。

 

ライントレードの恐ろしい目的

さて、ここまで散々ライントレードは使えないと言ってきたが、もう少し深掘りしてみたい。ライントレードとは、いったい何を見ているのか

使えないと言うだけなら簡単だが、実際のところライントレードを実践しているトレーダーも現実にはいる。(儲かっているかどうかはともかく。)ライントレードを実践している彼らは何を見ているのか。

ラインに衝突した値動き。ラインをブレイクアウトした値動き。10本ほどラインを引いたら、その内の2本がそれっぽい動きを見せたから、そのラインと価格の関係に注目する。レンジ幅を見る。トレンドラインでトレンドを判定する。

実は、人間はライントレードを使って以上の事を見ているのは当然だが、実際のところ無意識のレベルで彼らは未来を見通そうとしている

8

このチャートを見て欲しい。ライントレードを行っているトレーダーたちの無意識下に存在しているラインが予測する未来の値動きだ。テクニカル分析で未来予測をするのは知っての通り、現状は不可能だ。

だが、彼らは単にチャートに線を引くというシンプルな方法で未来を予測しようとしている。恐らく自覚は無いかもしれないが、間違いなくこのような風景が彼らの心には写っている可能性が高い。

この先に起こる未来が無意識のレベルで分かっている。だから彼らは線を引いただけでトレードの判断が出来るのである。ちなみに僕には出来ない。チャートに引いただけの線で売買をするなど馬鹿げている。(が、現時点の直近の価格帯を意識してのライン引きなら、アリだとは思っている。)

マーケットで勝つのに必要なのはマーケットの本質を理解し、勝ち組の思考を学び、受け入れることに他ならないと信じているからだ。逆に言えば、マーケットの本質を理解し受け入れている人なら、別にラインを引いても勝てるんだと思います。まぁ本質を理解しているからと言って、さすがに線を引くだけで勝負を挑むのは怖いかな・・。

主観的すぎる分析では勝ち続けられない

ということで、ライントレードは主観的過ぎる手法です。自分の都合の良いようにラインを引くことも十分に可能です。特に損失ポジションを抱えている人なら、間違いなく価格が上がることに期待して、アップトレンドっぽいラインを探そうと、チャートに線を引きまくっていることだろう。

9

例えばこの図のように。次なる上昇トレンドを期待して、何本も線を引いてアップトレンドが現れることを期待するのである。もはやこれは手法ではない。単なる希望的観測に過ぎない。マーケットに希望を持ち込めば間違いなく大損失を被るか、最悪・・退場です。

 

ライントレードで稼げるか、という疑問

ここまで言うと、ライントレードで勝ち続けることは極めて困難だろうというのが結論です。が、本当にそうなのか。

ライントレードは確かに主観的で、手法さえあれば勝てると考える傾向にある初心者がライントレードを真に受けて盲信すると、間違いなく短期間で退場に追い込まれてしまう。

が、確率的思考に基づいてあくまでも機会に掛けてみるという考え方を持ち込むなら、絶対に使えないというわけでも無さそうです。

ライントレードは押し目と戻りを推測するには若干の優位性があるか?

ラインそれ自体を意識して売買するのは危険ですし、トレードは負け組がいるからこそ、稼げる側面があります。ということは、ライントレードを盲信しているのは基本的に負け組なので、ライントレード盲信派(負け組)の売買を勝手に妄想してトレードすることで、一定の優位性が残されている可能性が無くはないのです。

6

例えば、アップトレンドが崩れたところを狙って売買すれば利益を出せるかも。なぜなら、アップトレンドが継続することを期待して買いに回るライントレード盲信派たちのポジションが積み重なり、ポジションが一方向に偏る可能性があるから。

マーケットの仕組みではポジションの偏りは収益機会の存在を予期します。ということは、ライントレードで負けている者たちのポジションが積み重なれば、逆方向にトレンドが変化するかもしれない。

ということに掛けて、上の図ではショートを仕込みました。が、面白いことにストップロスに上手く引っかかり、その後再び下落の流れが再開しました。

これはライントレード盲信派たちが損失を被っている仮定して、ショートを仕掛ける連中がいるだろうと仮定した、更に上のトレーダーたちがショートポジションを損切りさせてから値動きを走らせようと考えた手法に巻き込まれた可能性が高い。

ポジションが決済されて、ポジション比率に偏りが生まれれば、それだけ一方向に価格は動きやすいものです。ということは、その更に上のトレーダーたちの戦略に見習って。

7

こうなる可能性を予期して戻りを待つのです。あと、よく見るとこのストップ狩りの値動きは、一旦下抜けてしまったトレンドが抵抗線として機能するかどうかチェックしている値動きにも見えます。

更に深く、この値動きの背景を想像してみると。

  1. ライントレード盲信派が、また上昇するかもしれないと思って買いを入れた
  2. トレンドラインの下抜けでショートした人たちのポジションが損切りになった
  3. 一度下抜けたトレンドラインが抵抗線に切り替わったかチェックしに向かった
  4. 1と2の売買が行われることを先読みしてストップ狩りを行った
  5. 前回の高値を更新できなかったので、トレンド継続の可能性は低いと判断された

とりあえず、この5つくらいの背景は思い浮かびます。

トレードとはゼロサムゲームですから、画面の向こう側のトレーダーたちの売買行動を少しは意識することが重要です。自分の利益は、他人の財布からもたらされるもの。誰から利益を抜き取れそうか、よく想像するのは大事です。(FXとは、合法的に互いに窃盗を行うような世界です。)

 

まとめ

なんだか一貫性の無い内容になってしまいましたが、まとめます。

つまり、ライントレードは主観的な手法で、運任せな一面があり、負け組はラインを引いて「こじつけ」を行う可能性が高い。客観的に見ると、手法としては極めて危険性が高く、使うのはやめておいたほうが良い。

しかし現実にはライントレードを盲信しているトレーダーたちも存在し、彼らの売買行動を想像することで勝ち目が見える可能性がある。マーケットはゼロサムゲーム、だからこそ誰の財布から利益を抜き出すのかを戦略的に考えることは、マーケットで生き残るために必須の思考である。

ライントレードは極めて使えない手法なのに、使えると思い込んでいる初心者や負け組をターゲットにした売買ルールを作れば、一定の成果は挙げられるだろう。トレンドが崩れた時に戻りの目安をつけてピンポイントでエントリーなどを実行すれば、ある程度の優位性は存在すると思われるので、手法としては意外とアリかも。

この記事の内容をまとめ、結論をわかりやすく言うと、ライントレードは使えないけど使っている人もいるので、そういう人たちをカモにする戦略は使える可能性があります。ということです。

興味のある方は研究してみると、期待値がプラスの売買ルールを作れるかもしれません。

なお、僕は一時期は直近の支持線と抵抗線にウェイトを掛けた手法を使って一定の成果を挙げていました。ライントレードは使えないかもしれませんが、直近の支持線と抵抗線を重視する手法であれば、利益は出せると思っています。

→ FXで支持線と抵抗線を使ってリスクを限定した高勝率トレードを行う方法

 

スポンサーリンク

 - FXで勝つ手法