LosersFX

損切りが出来ない負け組のあなたに送る、FX勝ち組へ這い上がるための本気のブログ

君は日本円しか見ていないからFX負け組のままなんだよ

      2016/07/20

FXで勝ちたいと考えるFX初心者・負け組は、勝ち組と思考が違う点で大きなハンディキャップがあります。それはメンタルや心のセットアップだったり、売買ルールを作っていないなど、いろいろとありますがこの記事ではFXというマーケットを見る視点と観点について解説してみたい。

負け組、特にミセスワタナベと呼ばれる主婦投資家に抜け落ちているとある視点。それが、1つの通貨だけを意識してトレードするということ。

 

 

メジャーカレンシーを知っているか

メジャーカレンシーやキーカレンシーという言葉を知っていますか。日本語だと基軸通貨などと呼ばれている通貨で、主に以下の通貨が該当します。

  • USD(米ドル)
  • JPY(日本円)
  • EUR(ユーロ)
  • GBP(英ポンド)
  • CAD(カナダドル)
  • NZD(NZドル)
  • AUD(豪ドル)
  • CHF(スイスフラン)

これら8つの通貨が、今のFXマーケットを構成する主要通貨です。ZAR(南アランド)やTRY(トルコリラ)は日本人にも馴染み深い通貨だそうですが、主要通貨でも勝てていない負け組が手を出すべき通貨ではありませんので、取り上げません。

さて、例えばミセスワタナベだとドル円という為替を見るときにこういうふうに見ている。ドル円は英語ではUSD/JPYと表示され、ミセスワタナベ的な感覚だと、左側のUSD(米ドル)が買われているのか売られているのか、この視点でしか物事を見ていません。右側のJPY(円)は割りと重視していないのです。

ということは、AUDが上がるとJPYが上がるという特徴が仮にあったとした場合、このミセスワタナベはUSDという1通貨しか見ていないため、AUDの上昇を感知できずUSD/JPYをロングしたけれど逆行してしまうという状況に陥ります。

少し理解できたでしょうか?

つまり、FXでは少なくとも主要通貨である8通貨のすべての動きを把握していないとかなり勝つのが難しいのです。ドル円が上がるとユーロドルが下がる、という特徴はある程度FXをやっていると気づく事実ですが、これは要するにドルが相対的に強くなったために起こる現象です。

では、逆にドル円が上がっているのにユーロドルも上がるパターンもあります。この場合は何が起こっているのでしょうか?そう、ドルも強くなったけれど、それ以上にユーロも強くなった。けれど、円はドルよりも弱い。という関係になりますね。

こういった通貨と通貨の間の関係性、つまりマーケットを俯瞰する視点が無ければFXで勝ち続けるのは非常に難しいでしょう。ちまたではADXが、移動平均が、RSIが、などなど、テクニカル分析を用いたエントリーの手法を親切に解説するブログが多いですが、そんなのは小手先のテクニックに過ぎません。

チャートの裏側にある根本原理を理解し、受け入れていなければ、どれだけ優秀なテクニカル分析も無意味です。

 

FXのチャートを構成するもの

FXのチャートはどのように出来ているのか、その構造や仕組みを気にしたことがありますか?

おそらく、ほとんどの負け組トレーダーは考えたこともないでしょう。チャートを構成する要因や要素、これを知っているだけでかなりFXのマーケットの見え方が変わります。

例としてUSD/JPYを取り上げます。ドル円のチャートとは、つまりドルと円を比べてどっちが強いのか弱いのかグラフで視覚的に分かりやすく表示したものです。

1

ドルが強くなると、それと比較して円は弱いということになり、結果的に円安です。逆にドルが弱くなると、相対的に円が強いということになり、結果的に円高です。

さて・・このくらいの内容なら知っている人はいるかもしれないですね。とりあえず理解してほしいことは、FXのチャートは2つの通貨の相対的な強弱を合成したものになります。ですから、ドル円のチャートを見ていて、円安になった時にドルが強いのか、円が弱いのか、ここまではわからないのが現実です。

ではどうするか。簡単ですね、主要通貨である8通貨の動きにも注意するということ。

例えば、ドル円が円安に向かっているとします。この時、左側のドルしか見ていないミセスワタナベや負け組投資家は右側の円の状態には無頓着です。しかし勝ち組は、ドル円のチャートを見ると同時にユーロドルやユーロ円など他のチャートも見るのです。更に円の相対的な強さを正確に把握するためにUSD・AUD・EUR・GBP・CAD・CHF・NZD/JPYと、7つのチャートを観察して円の相対的な強さを、可能な限り正確に把握しようとします。

その結果、7つのチャートすべてで円安になっていることが確認できたら、円それ自体が弱くなっていることを示すので、ドル円の円安トレンドは相当に強いものと見なすことが出来ます。

ここで賢い人は更に色々なチャートを見比べて、円に対して明確に強い通貨がドル以外にもあるなら、他の通貨ペアでもロングポジションを取るでしょう。

チャートの裏側の背景を知る意義

チャートの裏側に存在する2つの通貨、その両者の強さを正確に把握することによる優位性を少しは理解できたと思います。ドル円のドルだけを見るのは極めて危険なのです。

FXのマーケットはゼロサムゲームの要素が極めて強い世界。だからこそ、他人よりも優れた視点・観点・思考・売買ルールを持つことが重要になってきます。日本ではまだまだ一つのチャートにテクニカル分析を表示して勝負することが成功の第一歩と思われています。

裏を返せば、一つのチャート、一つの通貨だけを気にしてテクニカル分析をしているトレーダーは山程いるということになる。みんながやっている方法を自分が実践したところで勝ち目があると思いますか?ゼロサムゲームおいて、それはありえない。

FXはみんながやっていることをやっても、勝てはしません。良くても微々たる利益が出るくらいで、ほとんどの人は損切りや塩漬けになり、負け組へと落ちていきます。

左側の通貨だけを見てはいけない

2

多くの日本人の負け組トレーダーや投資家は、ドル円を売買するときにドルを重視する傾向が強い。あるいは円安の時は単にドル高円安だと思っている人も多い。

しかし、勝ち組の視点は更に一段上にある。ドルが強いのは確かだが、円も決して弱くないようだ。だからドル円でポジションを取るのは効率が悪い。これなら、ドルに対して今のところ弱い動きを見せるユーロを売買したほうがお得だから、ユーロドルをショートしよう。このように考えるわけですよ、勝ち組は。一つの通貨ペアにこだわらないのが特徴です。

一つの通貨ペアにこだわる。心当たりのある人もいるのではないでしょうか。しかも、販売されている自動売買システムの中には「ユーロドル専用」などといった謳い文句のシステムまである。

よく考えましょう。たとえば、ユーロドル専用のシステム。おそらくユーロドル特有の値動きに適応させたシステムなんでしょう。しかし、もしもその肝心のユーロドルがポンド円のような高ボラティリティの通貨ペアの動きをするようになったらどうでしょう。そのシステムは終わりです。

特定の通貨ペアでしか売買できないトレーダーは長期的に見て負け組に落ちる可能性が高い。勝ち組は、どのような通貨でも一貫して成績を残せますし、マーケットの根本原理を理解している投資家だと通貨に限らずオイルでも、金利でも、債権でも、ハイイールド債でも、指数でも、あらゆるマーケットである程度は一貫して利益を引き出します。

このようなことが可能なのは、勝ち組は負け組と違ってマーケットを見ている視点がもっと上にあるからですね。そして、この記事ではその手始めとして、8通貨の動きを相互的に見て、最適な売買をする思考法を磨こうという趣旨になります。

念のため、画像でちょっと示してみます。

4

これは典型的な負け組トレーダー。常に自分の目の前しか見ておらず、肝心のマーケット全体のテーマや流れに目を向けようとしない。ドル円が動いても、ドルが上がったのか、円が売られたのか、という近視眼的な視点でしかマーケットを見ることが出来ない。

3

これは勝ち組トレーダー。高い視力で、ターゲットよりも随分と離れた位置から、俯瞰するようにマーケットを見渡している。どうやら、ドルが非常に強く、それに対して円とユーロが弱いようだ。NZドルと豪ドルは円が売られると相対的に買われる傾向に有るようだ。このように俯瞰から入り、やがてピントをあわせて行き、自分がどんなトレードをすれば稼げるのか見当をつけてから実行します。

中銀の動きを抑えよう

8通貨の動きを把握するのは難しいですが、勝つためには必要な視点です。

ここでは更に通貨の動きを正確に把握するために、通貨の発行元である中央銀行の動向に目を向けてみます。負け組はおそらく中銀の動向なんてあまり気にしていないかもしれません。

例えば、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を実施したとします。そして、それに対して連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を終了。で、日銀(BOJ)は更なる量的緩和を実行した。

このような3つの中銀の動きがあったとする。どのような戦略が考えられるか。量的緩和とはつまり、通貨をバラまくということです。市場に大量の通貨を投入するので、通貨の相対的な価値は低下することになります。つまり、簡単に言うとBOJの緩和は円安を生み出し、ECBの緩和はユーロ安を生み出します。それに対してFRBは緩和を打ち切り。

今まで刷りまくっていたドルの供給を一旦止めるということです。こうするとドルの価値は薄まりずらくなります。ユーロ安・円安という状況下で、ドルだけが供給が止まると・・。

もう理解できたと思いますが、ドルを買って円とユーロを売る戦略が上手くいくと考えられます。だから、ドル円の他に、ユーロドルの動きを注視してドル円をロング、ユーロドルをショートする戦略が利益を出しやすいということに。

中銀の思惑を理解することはそのまま通貨の動きを占うことになる。効率よくFXで利益を上げるなら、各中銀の動向をニュースでチェックしておく程度のことは必須になりますね。

  • 連邦準備制度理事会(FRB)→米ドル
  • 日本銀行(BOJ)→日本円
  • 欧州中央銀行(ECB)→ユーロ
  • イングランド銀行(BOE)→英ポンド
  • オーストラリア準備銀行(RBA)→豪ドル
  • カナダ銀行(BOC)→カナダドル
  • スイス国立銀行(SNB)→スイスフラン
  • ニュージランド準備銀行(RBNZ)→NZドル

それぞれの中央銀行の動向は、ゴゴヴィというサイトにまとめられているのでおすすめです。

なお、この中銀の動きを読むという戦略については別の記事でかなり深掘りしているので興味のある方はどうぞ。

→ スイングトレード攻略法、中銀の目的を知り金融政策を先回りする

 

通貨の性質を知れば勝てるようになる

ここまでで、1つの通貨だけでなく、8つの通貨の相互的な動向を知っておくことの優位性が理解できたかと。ここからは参考程度に、それぞれの通貨の特徴について解説します。ただし、あくまでも参考程度です。通貨の性質は何かのきっかけで変化することもあるので。

しかし、それでも通貨の性質を知っておけばFXにおいて有利なのは変わりない。例えば、円が買われるとドルが売られるという性質を知っておけば有利に売買できると思いませんか。ユーロとスイスフランがとても似た動きをするという性質があるとしたら、その2通貨の間の関係性が崩れた時に、関係性が元に戻ると仮定して売買することも可能ですよね。(一種の裁定取引の考え方)

以下に、通貨の性質や関係性について、一部紹介します。

円と豪ドルの奇妙な関係

リーマン・ショックが起こった時に観察された現象です。それは豪ドルが急速に叩き売られた時、相対的に円が買われたのです。いわゆる逆相関というやつで、豪ドルが売られると円が買われて円が売られると豪ドルが買われるという、奇妙な関係性が存在するのです。

戦略としてはAUD/USDが下がり始めたら、USD/JPYにショートポジションを建てるなどです。ただ、真に受けないでください。この性質は変化することもあるし、常にこの性質が維持されているわけではありません。実際にこの性質に基いて売買するときは、それぞれのチャートを見比べて、豪ドルと円の相対的な強さをしっかりと把握してから実行に移すことをおすすめします。

中国と豪ドルは同期している

5

オーストラリアは資源国です。そして、輸出先は主に中国になりつつあります。ということは、中国の景気が悪化するとそれに同調するようにオーストラリアの景気にも影響が出てきます。オーストラリアの景気が悪化すれば、信用不安が起こり豪ドルは売られてしまいます。豪ドルを取引するつもりなら、上海総合株価指数の動きにも注意深く気を使う必要がある。しかし、最近はその関係も変わりつつある。理由は先に挙げた円と豪ドルの関係性にあるだろう。

オイルとドルの値動き

6

石油価格とドルの動きに相関性が見られるケースがあります。石油の価格が上昇するとドルが強くなるパターン。この性質からどのようなことが推察できるかというと、石油価格がアメリカ経済に影響を与えている可能性です。一般的に石油が安いと経済を回しやすくなるので、実体経済に好影響、つまり通貨高が予期される。

なのに、石油価格が上昇すると何故かドル高になる傾向。そう、アメリカには今、シェールガスがあるんです。シェールガスの特徴の一つに、採算ラインが石油よりも高めというのがあります。ということは、石油が安いと価格競争で負けてしまってシェールガス産業に大打撃を与えてしまいます。(クローズアップ現代でも取り上げられた話題です。)

結果的に、石油価格が上昇するとシェールガスが価格競争で勝てる可能性が上がりますので、アメリカ経済に好影響、つまりドル高と。しかし、これもその時のマーケットのテーマに過ぎません。2016年4月時点では、オイルが上がるとドルが下がっているように見える。これはオイルがドル建て価格であるために起こる現象。ドル安によって相対的にオイルの価格が上がってしまうのである。シェールガス産業はテーマとしてはやや弱くなった印象だ。

地域が近いと通貨の性質も似る

7

これは有名な話だと思います。通貨には性質がとても似やすい通貨グループがあるという話。例えば地理的に位置が近いカナダとアメリカ。米ドルとカナダドルも、比較的似たような動きをするケースがあります。

地理的に近いといえば、オーストラリアとニュージランドもそうです。NZドルと豪ドルも比較的似た動きをするものです。スイスフランとユーロも割りと似ていますが、スイス国立銀行が予測不能な行動を取ることがあるため、似ていない時もあります。

ちょっとした豆知識として、通貨は地理的に位置が近いと似た動きをしやすいと知っておけばいいかと。

 

まとめ

「君は日本円しか見ていないからFX負け組のままなんだよ」と、少し煽り気味で書いたこの記事。まとめますと、一つのチャートだけで判断することの危険性、そして少しでも危険を回避しリスクを抑えて取引をするために、マーケットで流通量の比較的多い主要通貨である米ドル、ユーロ、日本円、豪ドル、NZドル、スイスフラン、カナダドル、英ポンドの8通貨の相互的な流れに注意を払うべきという内容でした。

FX初心者にはかなりハイレベルな内容だったと思いますが、FXで負け組から勝ち組に転向するためには、それなりに次元の高い思考が求められるものだと思っていただければ。

ドル円が円安トレンドの時に、安易にドル高円安だと決めつけるのではなく、ドルが本当に強いかどうかはドル円のチャートだけでは判断できないし、円が本当に弱いかどうかも、また同様に一枚のチャートで判断できるものではない。

ドルの本質的な強さを見極めるなら少なくとも、ドル円・ユーロドル・ポンドドル・カナダドルなど、4枚くらいのチャートで判断するべきです。ドルが本当に強いのなら、ブレイクアウトが発生する可能性や、テクニカル分析の有効性に多少ながらプラスの効果を見いだせます。

最終的に、チャートを複数枚眺めることでマーケットのお金の流れが「見える」ようになれば勝ち組の一歩手前に来ているということになるので、FXで勝ちたいなら常日頃から8通貨の動きに注意を払うことは極めて重要だと考えています。

さて、この記事では通貨の相対的な強さを見極めることの重要性を語っているのですが、通貨ペアの本質に迫った記事もあるので読んでみてください。

→ FXトレーダーが取引している「通貨」の本質や通貨ペアの話

FXで取引している「通貨ペア」とはどういうモノなのか、この点を解説しています。

スポンサーリンク

 - FX勝ち組の思考