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利益を保証する利確手法に潜む、一見合理的に見えて恐ろしい罠

      2016/07/20

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初心者にとって、利益確定は快楽をもたらす売買行動の一つだと思う。しかし、ある程度FXに慣れてくると利確は意外と難しいと感じるようになってくる。

なぜなら、損切りで失敗した場合は責任を自分以外の何かに逸らすことが出来るが、利確で失敗した場合は、間違いなく自分の責任であると自覚しているので責任転嫁をするのが難しいから。

では、利確の失敗とは。それは自分が利益を確定した後にマーケットが更に自分の望んでいた方向に伸びてしまったパターンが主にそうだ。間違いなく自分のミスである。

そして、この利確の失敗に上手く対応できているように見える利確の手法があるので紹介したい。おそらくFXの初心者本にも載っていることがあるかもしれない手法なので既に知っていて実行してしまっている人は、是非この記事を読んで、いかに恐ろしい事をしていたかを認識するいい機会になるだろう。

 

一見合理的に見える、ある利確の手法

僕自身もFXや先物を始めてばかりの頃は、非常に魅力的で合理的な利確の手法だと感じていましたし、実際に採用している時期もありました。

その手法とは、ポジションを順番に利確していくだけ、というものだ。

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例えば、ドル円に50万通貨のロングポジションを入れてあるとしよう。利益が乗ってきて50pipsの利幅になった。とりあえずここで、50万通貨の内25万通貨を利確に回し、残ったポジションを更に伸ばす。

仮に逆行を始めても、既に利益は確定しているので、利益を保証しているように感じられる。結果的に、合理的な手法に見える。

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そこから更に伸びて、75pipsの利幅になった。残っている25万通貨の内、15万通貨を利確に回して、残りの10万通貨を更に伸びる機会に賭ける。結果的に、90pipsまで伸びて、全てのポジションを決済。

この利確に成功した人は、さぞ嬉しいだろう。逆行して利益が減ってしまうリスクを制限しつつ、ポジションの利幅を伸ばせたように感じているからだ。だが、この手法には恐ろしい罠が隠れている。

 

損失を抑え、利益を伸ばせの原則に反する

そもそも、トレードで勝ち残るために必要なこととして、損失を可能な限り抑えて、利益を伸ばせという一種の黄金則が存在する。

この利確の手法は、この原則に見事に反している。完全に誤ったポジションの動かし方である。よく考えてみてほしい。

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最初のロットは50万通貨だった。もしこの状態で最後まで利益を伸ばしていれば、利益は45万円に達する(90pips)。

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しかし、さっきの手法のように順番に分けて利確してしまうと合計で得られた利益は、25万通貨の50pipsで125000円。15万通貨の75pipsで112500円。10万通貨の90pipsで90000円。

合計で327500円となり、ポジションを最後まで保持した場合と比較して、27.3%も少ない利確になってしまっている

一見合理的に見える手法だが、単に苦痛回避のメカニズムが働いて心理的に合理的に見せられているだけで、ちゃんと計算してみれば、いかに合理的ではない行動を取っているか分かると思う。

苦痛回避のメカニズムは、利確の場合は乗っている利益が減ってしまうかもしれないという恐怖のことだ。それが怖いがために、このような非合理的な利確手法に手を出してしまう。

だが、トータルで勝てるようになるには、利益を伸ばす技術が絶対に必要であり、このような利益を減らす技術など不必要だ。

 

優位性のある局面で利益を得ておかないとトータルで負ける

よく、ここで紹介した利確手法に似た売買行動として、局面に応じてロットをころころと変えてしまうトレーダーがいる。これも同様に非合理的な行動だ。

確率的思考に基づけば、常に同じ条件でトレードを淡々と執行し続けなければ、統計的有意性をフルに発揮できないからだ。

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例えば、ロットをころころと変更していると、利確になったトレードでロットが少なくて、損切りになったトレードでロットが多かったら、どうするのだろうか。

これで損切りが利確を上回ってしまうので、トータルで資金が減ってしまう。

つまり、ポジションに利益が乗る時というのは、大抵の場合は方向性として正しい場合が多い。なのに、利益が減るかもしれない、損するかも知れないという、心理的な恐怖に影響を受けて、ロット数を変更したり、利確を順番に分割してしまったりと、非合理的な売買行動を取ってしまう。

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現実に勝ち組の多くは、増し玉(ピラミッティング)という技術を巧みに使いこなしている。増し玉とは、利益が乗ったポジションに、更にロットを増やしていく行動のこと。これは最終的な利益を極大化することを目的としているので、利益を伸ばし、損失を抑えるという黄金則に反していない。

かのジェシー・リバモアも、増し玉を使いこなす投機家だったし、多くの成功した勝ち組トレーダーが、勝てる時に資金を大きく掛けて、利益を極大化することを重要視している。リスクリワードレシオの高いトレードこそ、生き残る鍵の一つなのは間違いない。

 

まとめ

初心者はついついやってしまいそうな、分割利確の手法。ある程度FXに慣れた人でも、利益が剥がれ落ちることを恐れてついついやっている人もいるかもしれない。

が、分割利確は利益の極大化に反しており、繰り返しているとトータルでのトレード成績にマイナスの効果しか残さない。利益を抑えてしまっている分、それだけ損切りがトータルの損益に悪い影響を与えるようになる。

リスクリワードレシオが低いトレードは、勝率が極端に高い場合を除いて、推奨されない。そして現実的にFXというランダム性の強いマーケットで70~80%を超えるような極端に高い勝率を維持するのは極めて困難である。勝率とリスクリワードレシオに関しては、以下の記事が詳しい。

→ 勝ち組トレーダーとは、期待値をプラスにすることを深く思考する人間

だったら勝率が50%を下回っていても、利益を極大化し、損切りを抑えるトレードを心がけるべきだ。リスクリワードレシオが高ければ高いほど、勝率が低くてもトータルで勝ち残れる。これは初心者に限らず、負け組にとっても肝に銘じておきたい考えだ。

では、どのようにして利益を伸ばすのか。利確の手法にはどのような技術的な方法があるのか。その点の解説をここでするには文面が足りないので、別の記事で扱わせてもらう。

とりあえず、この記事で言いたいことは、分割利確の手法は一見合理的に見えるが、それは心理的にそう感じられるだけで、計算してみると実際には全く合理的ではないということ。

利確はトレードスキルの中でも極めて難易度の高い(おそらく損切り以上に難しい)技術だが、一定の水準の利確の手法を手に入れる意義はそれだけに高い。

今まで分割利確を採用していた負け組や初心者さんは、これを機会に是非利確のルールの見直しを図ってみたい。

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