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テクニカル分析だけではFXで勝ち続けられない要因を深掘りする

      2016/07/20

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FX初心者や、最初は勝てたけど続けていると勝てなくなって投資の勉強を始めた人が、かなり高確率で飛びつくのが「テクニカル分析」です。

僕自身の考えとしては、テクニカル分析を猛烈に批判するつもりはありません。しかし、世の中テクニカル分析を丁寧に解説しているブログが多すぎると感じている。

しかも、なぜそのテクニカル分析が有効なのか、その背景や根本となる理論を持たないで、単に表面上の数字だけを並べて解説しているのだから洒落にならない。表面だけを見たテクニカル分析で勝ち続けられない理由を少し深掘りしてみたい。

 

 

ランダムウォークチャートと現実の値動きはほとんど見分けがつかない

さっそく、テクニカル分析だけを頼りにトレードを行うことの危険性を説明するために、ランダムウォークチャートと、現実のチャートを比較してみたい。

以下にランダムチャートと、現実のチャートの2枚のチャートを載せる。パッと見で、どちらが本物のチャートが見分けることが出来るでしょうか。

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表示させているのはExcelの標準機能の移動平均です。短期移動平均は13日、中期移動平均は34日を使っています。ちなみに、この組み合わせはフィボナッチ数を使っています。(なるほど、フィボナッチ数を使うのか!、などと真に受けないように。)

移動平均を使ったクロスオーバーシステムは非常に有名ですが、残念ながら移動平均がクロスしたくらいでは、あまり優位性のあるトレードは出来ません。

さて、そろそろ時間です。パッと見でどちらが本物のチャートなのか、見分けられましたか。おそらく、ほとんどの人は見分けることは出来ないかもしれません。既に勝ち組の人なら、日頃から大量のチャートを見ているので、記憶で判断できるかもしれません。

正解は上のチャートがランダムウォーク。下のチャートがGBP/EURの日足チャートでした。ちなみに、日足ではなく、1時間足などの短期間のチャートと比較すると、もっと見分けづらいです。

つまり、2つのチャートを見比べて分かることは、ランダムウォークチャートと現実のチャートは非常に似た動きを見せるということ。ランダムな現象に、テクニカル分析を適用することに、果たして優位性があるのか。

この記事では、その点を深掘りしていきます。テクニカル分析「のみ」で戦っている人は、どこかで大きくドローダウンを出すか、退場に追い込まれる可能性が高いので、今回の記事から何かヒントを得られれば幸いです。

 

テクニカル分析をランダムウォークチャートに適用することの恐怖

テクニカル分析はトレードで勝つための本質ではありません。僕の考えでは、テクニカル分析だけで勝ち続けることは、ほぼ不可能です。

少なくとも、値動きに対して何かしらのセンスがある人、最初からトレードの才能がある人は別として、いわゆる社会全般にいる一般人や凡人がトレードで利益を得るために、ただ単にテクニカル分析を使っているだけでは、トータルで勝てないです。

では、なぜテクニカル分析だけで戦うことが危険なのか。実際にランダムウォークチャートにテクニカル分析を表示させながら見ていきたい。

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今回は1000本のランダムウォークチャートを生成した。レンジ相場、トレンド、支持線・抵抗線、移動平均との関係性、などなど。

→ Excelで誰でも出来る簡易ランダムウォークチャートの作り方

実際のチャートに非常に似た環境を再現できている。だが、このチャートは本物ではない、あくまでもランダムウォークです。その点を踏まえながら見ていってください。

表示させているテクニカル分析は移動平均線2本(13-34)です。チャートの右端を見ると、ゴールデンクロスが発生しています。

短期移動平均線が長期移動平均線を上へ抜けたら、買い示唆ですよね。では、本当に移動平均線がゴールデンクロスしたら、買っても大丈夫なのか。検証しよう。

検証の仕方

先のランダムウォークチャートの価格データを数値として別のシートにコピペした。これでうっかり再計算させて値動きが消えてしまうことはない。

そして、ゴールデンクロスの優位性を検証したいので、既に生成させている1000本にプラス200本、新たにランダムウォークチャートを生成します。

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赤いラインが1000本まで。赤いラインより後ろが、新たに生成したランダムウォークチャートです。1回目の生成では、上手く移動平均線が機能しているように見えますね。

しかし、これはマグレに過ぎない。何度か再計算を繰り返していくと、本当にテクニカル分析オンリーで勝てるのか、疑問に感じるはずです。

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2回目の生成では、残念ながら騙しになってしまいました。

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3回目も同様に、ゴールデンクロスは騙し。

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4回目も、また騙し。

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5回目の生成では、上手く機能しているように見えます。

結論、テクニカル分析に未来予測能力は無い

5回の検証から分かることは、テクニカル分析に未来予測能力はゼロということです。もし、移動平均線のクロスオーバー手法に皆が期待するような予測能力があるなら、5回とも「上がらない」とおかしい。

だが結果は、クロスオーバー手法を裏切り、移動平均線がクロスした後に価格が上がるのは「マグレ」という結果が出てしまった。

テクニカル分析のみで勝てない理由は、過去の値動きをただ計算しただけの結果だから。結果に基いてトレードしても、将来に渡って良いパフォーマンスは出せません。

宝くじに例えると、過去10回の当選番号の合計値が約35に近い傾向があるから、合計値が35になるような当選番号で投票しようという考えと同じです。

ジャンボ宝くじの一等が当たる確率は、1000万分の1です。過去10回の結果がそうだからと言って、次の一等も同じ結果になるとは限らない。宝くじの当選確率は常に1000万分の1なんです。

 

テクニカル分析だけでは勝てない

ただ過去を参照しただけのテクニカル分析には、ほとんど意味が無い。ということが少し理解できたかと。では、テクニカル分析はゴミなのか。

実を言うと、テクニカル分析は決してゴミではありません。まず、現実のチャートは100%完全にランダムウォークでは無い。もし本当にランダムウォークならば、10年単位で勝ち続ける投資家が多数実在することを説明できない。

完全なランダムウォーク環境下では、値動きはただ50%の確率で上下するだけ。回数を大量にこなせば、勝率は確実に50%に収斂する。しかも、現実の世界では税金、手数料、スプレッドなどコストが掛かってしまう。

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そう、ここから分かることは現実のチャートは少なくとも100%純正のランダムウォークチャートではないということだ。期待リターンがマイナス値の環境下で、勝ち続ける(しかも自分が勝てている理由を論理的に理解している)投資家の存在は明らかに不可解だ。

現実には、稼ぎ続ける投資家や投機家は実在している。だが、一つ言えることは彼らは決してテクニカル分析「のみ」で勝ち続けているわけでは無いということ。

FXで勝つためにはマーケットの本質を見出す必要がある

マーケットの本質については、この記事では解説を省略する。詳しくは以下の記事をどうぞ。

→ マーケットの本質とよく言われるが、本質って何なのかという話

FXで勝ち続けるために必要なのは、マーケットの本質を掴むことです。マーケットの本質とは、かいつまんで解説すると「マーケットに僅かに存在する収益機会」のことです。そして、収益機会を得るためならどんな手を使っても構いません。

たとえテクニカル分析でも、マーケットの収益機会を上手く掴んでいる手法を見つければ、それで構いません。しかし、巷に溢れているような移動平均線のクロス手法や、RSIの上限下限で逆張りや、ライントレードなどでは、まず勝てません。

現実のマーケットはゼロサムゲームという構造になっている

もう少し、テクニカル分析だけで勝てない理由を深掘りする。現実のマーケットは完全にランダムウォークではない。そして、現実のマーケットは「ゼロサムゲーム」という構造があります。ここにもテクニカル分析で勝てない理由が隠れている。

ゼロサムとは、合計値がゼロになるという意味の言葉。つまり、誰かが10万円の利益を挙げたら、他の誰かが10万円の損失を被っている。現実には勝ち組と負け組の比率は1:9くらいになるので、勝ち組が100万円の利益を挙げたら、9人の負け組が11万円ずつ損失を出したというイメージだ。

つまり、マーケットで勝つことが意味するのは、他の誰かを負かすということ。誰かに勝つためには、その人よりも能力が優れている必要があるのは何となく理解できる。マーケットの参加者の9割が負け組なら、その9割の人たちより優秀である必要がある。

昨日テニスを始めた人が錦織圭に勝てるだろうか。序の口の力士が横綱に勝てるだろうか。言いたいことは、参加者の9割を出し抜ける優位性を持つ必要があるということです。

優位性とは、単純に言えば参加者の多くが気づいていない手法や、参加者の多くが重視していない要素を用いて、トータルで期待値がプラスになる売買ルールのことだ。例えば、以下の記事ではファンダメンタルズ分析を使った「優位性」を解説している。

→ スイングトレード攻略法、中銀の目的を知り金融政策を先回りする

言葉は荒いかもしれないが、FXとは合法的に他人の財布から如何にお金を盗むのかを考える世界です。ゼロサムゲームですから、皆がやっていることを真似したところで絶対に勝てないのです。巷に溢れているテクニカル分析は、おそらく殆どの人が知っている。

だから勝てない。では誰も知らないテクニカル分析なら勝てるのか。これも、そのテクニカル分析がマーケットの収益機会を掴んでいなければ、勝てないです。

 

まとめ

テクニカル分析を、ただチャートに表示させているだけでは勝てない理由を概ね解説できた。ランダムウォークチャートでは、テクニカル分析が機能するかどうかは「ランダム」に過ぎないこと。

現実のチャートは99%ランダムウォークだが、ランダムではない部分、つまり「収益機会」が存在し、その部分を突き詰める手法を手にすれば勝てること。

現実のマーケットはゼロサムゲームという構造であり、参加者の多くが使っている分析法を使っていても収益機会が限りなくゼロになってしまい、トータルで勝てないこと。

もし、テクニカル分析のみで戦っていて良好なパフォーマンスを挙げられていない方は、使っているテクニカル分析に優位性が無い可能性が高い。少なくとも使っているテクニカル分析、つまり売買ルールを改善する必要があるだろう。

例えば、移動平均線のクロスオーバー手法を使っているのであれば、移動平均線がクロスした価格が、前回のクロスした価格よりも高ければエントリーするなど。なぜなら、前回よりも価格が上がっているということは、トレンドが発生している可能性があるからです。

トレンドが発生している環境下では、単純な押し目や戻しを狙うだけでも案外利益を取れるのは、何となく理解できると思います。だから、トレンドの発生有無を判定しつつのクロスオーバー手法なら、巷に溢れているようなクロスオーバー手法よりも、幾分マシだと思います。

ただ、これはあくまでも例であって、真に受けないように。実際に使えるかどうかはきちんと検証してください。あと、トレンドについて補足しますが、現実のマーケットは100%ランダムウォークでは無いことは先に言ったとおりです。

だから、現実のチャートで発生するトレンドは、何かしら理由があったりしますし、参加者の9割が負け組であることに起因する心理的要因もあります。(ギャンブルの誤謬、確証バイアス、認知的不協和など)

例えば、心理的根拠に基づいたトレード手法としては、以下の記事がある。

→ FXで支持線と抵抗線を使ってリスクを限定した高勝率トレードを行う方法

もちろん、チャート上に表示させるラインやテクニカル分析だけでなく、他の要素も駆使して優位性を見出しても構わない。人によって優位性の捉え方は違いますし、現実に勝ち組を100人集めた場合、その100人全員が全く同じ手法を使っていることはありません。

ファンダメンタルズ分析なら、マーケットに織り込まれていない情報を素早く見つけて、先回りしてポジションを取るのも良し。業者Aと業者Bの配信レートのズレを埋めるシステムトレードでも良し。テクニカル分析でも、勝てる売買ルールを見出して、かつ何故勝てているのか根拠を示せるなら、そのテクニカル分析を使って稼いでも良し。

根拠に基づかずに、RSIだの、移動平均線だの、MACDだの・・。重要なのは、テクニカル分析でも、ファンダメンタルズ分析でも、何でも良いのでとにかく統計的に見て優位性のある売買モデルを見出すことです。

最後に、この記事は全体的にテクニカル分析のみでは勝てない、だから自分でしっかり研究して勝てる売買ルールを持つべき。という流れになっているが、勘違いしてはいけないのは「手法こそすべて」という考え方。どんな手法を使うにせよ、メンタルと資金管理が伴っていなければ、どこかで破綻してしまいます

→ 勝てるFX手法でも資金管理を誤れば簡単に破産だ、その解決法

トレードでトータルで勝つために必要な要素は、メンタル・手法・資金管理の3つです。そして、これらを統合した投資理論・・つまり、自分なりのトレードスタイルです。どれか一つだけを極めても、勝てないのです。

幸いなことに、マーケットの参加者の9割は負け組です。つまり、負け組の多くは上記の3つの要素が揃っていない可能性が高い。ということは、3つの要素をしっかり突き詰めれば、勝てる可能性は目に見えて上昇する。

以上、テクニカル分析を、ただ使っているだけでは勝てない理由の解説でした。これを機会に、巷に溢れているような売買ルールを採用している方は、ぜひ見直しを図ってみてください。

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