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マーケットの本質とよく言われるが、本質って何なのかという話

      2016/07/20

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よく、多少はマシな初心者向けのFXブログや、勝ち組のFXブログなどで、FXで勝つために必要なのはマーケットの本質を理解すること。などと言われています。僕もまた、このブログでマーケットの本質を知り、受け入れることは勝つために必要であると説いています。

では、実際のところ、マーケットの本質とは何なのか。という点が曖昧になっている気がするので、僕なりの定義を解説します。どんな言葉にせよ、ある程度は定義付けをしておいた方が良いと思います。一貫性を維持するためにも、やはり定義付けは大事だろう。(あくまでも、僕の定義であり、現状勝っているトレーダーからは異論が出てくると思います。)

 

マーケットの本質は昔から人間の心理に決まっておる

おそらく、投資本を少し読んでみた人なら、こういう文言はよく見かけると思う。マーケットの本質とは、相場参加者の精神や心理状態は、常に一定のレベルで同じなので、欲望と恐怖から需給を見ればマーケットで勝つことが出来ると言うのです。

確かにそうかもしれません。皆が買いたくないところで買えば、そこから利益が伸びる確率は高いし、損切りが大量に出るラインで仕掛ければ、その方向に進みやすい。人間にはギャンブルの誤謬と言った本能もありますし、マイナスポジションを持っている投資家には確証バイアスがつきまとう。

そして参加者の90%以上がプロスペクト理論に囚われているのも、有名な話であろう。このように、人間が本来から持っている本能は、100年前からずっと同じ。だから、人間心理を読み解けば、マーケットで利益を挙げることが出来る。

しかし、実際にはマーケットは常に変化しているとも言われ、参加者の本能や心理が100年前から変わっていないにもかかわらず、マーケットの構造は変化しているという。正直言うと、矛盾しているように見えてしまうが、単純に言えばマーケットの本質は人間心理を理解すること・・ではないということだ。

人間心理を理解して勝つ手法というのは、プロゲーマーのウメハラさんの言う「敵のスキを突いた技であって、実力ではない。」というのに近いと思います。マーケットの本質は残念ながら、人間心理だけでは説明できない。

 

マーケットで勝つために本質の理解が必要、が意味するところとは?

では、マーケットの本質とは何なのか。マーケットの本質を理解することが必要という言葉が意味するのは、要するにマーケットの構造や仕組みを理解して、そこから「勝ち続けられる何か」を見出すということ。

マイロン・ショールズが、ブラック・ショールズの方程式を作ったのも、要するにマーケットの構造を誰にでも理解できるように公式化したかったから。公式化してしまえば、学校の数学のテストのように仕組みを理解していれば正解が分かるようになる。

しかし、現実には未だにマーケットの本質は公式化されていない。アカデミックな世界では今もマーケットの仕組みの解明が進められているが、答えは闇の中のままだ。だが、アカデミックな世界ではマーケットがどういうものか、未だに解明されていない状況がある中で、数年あるいは数十年に渡ってマーケットには勝ち続けている投資家が確かに実在している。

このことから、マーケットの仕組み自体を学問的に解明することは出来ていないが、本質の一部なら理解し、モデル化(売買ルール化)している投資家はいるということになる。例えば、マーケットの全てではないが、一部の仕組みや構造を利用して上手く収益を挙げている方法として裁定取引が有名だ。

→ FXで勝つために必要な、ランダムウォークを打ち破る理論

この記事にもいくつか、非ランダムな局面として例を挙げている。人間が本能的に株式の価値を過小評価したり、あるいは過大評価することで発生するリスクプレミアムや、為替市場において配信されているレートの僅かなズレを埋めることで利益を挙げるスプレッド裁定取引など。

これらは決してマーケットの全てを説明する理論や公式でも無いんでもないが、投資家やトレーダーがマーケットに求めている目的「利益を挙げる」という観点からは十分なものです。つまり、マーケットの本質は100%完全に解明する必要はない。そんなことは学者に任せておけばいい。

我々トレーダーが知るべき本質、あるいは見つけるべき本質は、マーケットのほんの一部で十分だと思います。

 

マーケットの本質とは、非ランダムな局面を見出し、それをルール化すること

まとめると、マーケットの本質を理解しよう。という言葉が意味するところは、マーケットに僅かながら存在する非ランダムな局面、つまり収益機会を見出し、そこから利益を引き抜くための売買ルール(モデル)を構築せよ。ということになる。

だから、最初に言ったとおりマーケットの本質=人間心理だとか、マーケットの本質=テクニカル分析だとか、マーケットの本質=ポジションの偏りだとか、こういう方程式的な何かで説明されるものではなく、マーケットの本質=僅かに存在するであろう収益機会を掴む。ということです。

マーケットの本質を見出すためなら、どのような手段をとっても構わないでしょう。極端な話では、ある先物トレーダーが自分の飼っている家畜が東側に寄っている傾向にあれば、トウモロコシを買って、西側に寄っている傾向だったら、トウモロコシを売る、これで何故か数年は利益が出ていたという。

マーケットの本質=収益機会に繋がるものなら、なんでも良いんです。手段は問わない。テクニカル分析を大量に検証して、勝てる組み合わせを見つけるのも良し(ただ、これは普通にやるとカーブフィッティングが罠となりうる)だし、統計的手法を用いて偏りを見出すのも良し。

システムをプログラムして、ディープラーニングや過学習などを通じて勝てる売買ルールを育成するのも良し(これは収益機会とは無関係の情報を過学習させてしまって失敗するケースが多い)、異なる市場間の相関関係を調べあげて、裁定取引的な概念で売買するのも良し、AxiTrader・IG・ProTraderMCなど、一部のプラットフォームで提供されている為替市場の板情報からポジションのリアルタイムな偏りを観測して、歪みが増してきたら売買するのも良し、Twitterの莫大なツイートから行動ファイナンス理論を用いた手法で収益機会を見出すのも良し・・・。

と、要するに本当にどんな手を使ってでも、徹底的にマーケットの本質=収益機会を絞り出すんです。収益機会は限られてはいますが、探せばいずれは出てきます。たとえ1%の歪みであっても、それが十分に収益機会になります。特に為替市場(FX)は大幅なレバレッジを効かせることができるので、僅かな収益機会でも大きな収益へと変化させられる可能性もあります。

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これはあくまでもイメージとして捉えてください。一種のランダムウォークチャートですが、上下の確率を1%ずつズラしています。この程度の収益機会なら、案外見つかるものです。

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これは5%ズラしたランダムウォークチャート。5%もの歪みはそうそう簡単に見つかりませんが、ケタ違いの金額を安定的に稼ぎだすFXガチ勢と呼ばれている方たちは、こういった圧倒的な売買モデルを持っていることが多い。残念ながら僕にはこれほどの優秀な売買モデルは未だに手元にない。

 

メンタルと資金管理を極めても、最後には手法は絶対に必要になる

この記事は、一般的によく言われている「手法なんてどうでも良い。大事なのはメンタルだ。」という勝ち組たちが語っている価値観とは、ちょっと違ったコンセプトになっています。なぜなら、実際のところ、手法は非常に大事だからです。

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ですが、どれだけ優秀な手法を手にしていても、それを100%使いこなすためのメンタルと資金管理がなっていなければ、結局はトータルで勝てないのです。そういう意味で、彼らはメンタルが重要だと言っているのだとは思います。正しくは、売買ルールに忠実に従い、淡々と売買を行うメンタルと、不運や予想外の事象でうっかり破産しないように備えておく資金管理と、マーケットでトータルで勝ち抜くための何らかの収益機会を掴む売買ルール(手法)の3つが必要だと言えます。

もちろん、メンタルさえしっかりしていれば勝てると言う人もいるのですが、そういう人は多分自分がどうやって勝てているのか、論理的な説明ができない天才系なので、真に受ける必要はないと思います。メンタルだけがしっかりしていても、収益機会を掴んでいなければトータルで勝つのは難しい。

特にFXというマーケットはランダムウォークと酷似した性質を持っているので、理論上は勝率は50%に収斂してしまう。期待リターンはゼロになり、そこからスプレッドや手数料などのコストを差し引くと、期待リターンはマイナスになってしまいます。メンタルだけではダメなんですよね、ほんの僅かでも良いから収益機会を掴んでいる売買ルールを持たなければ、マーケットでは勝ち続けられないでしょう。

 

まとめ

ジェシー・リバモアも基本的にはマーケットの本質、彼に言わせれば「相場の参加者の心理が値動きを形成する」という彼なりの優位性(収益機会)に基いて投機を行っていたわけです。リチャード・デニスも、トレンドフォロータイプの手法で莫大な利益を挙げていました。ジョージ・ソロスは通貨の本来あるべき価値と、実際の価値の歪みを突いたわけですし、ウォーレン・バフェットも一種のリスクプレミアム的な手法に基いて利益を挙げている。

マーケットの本質とは、マーケットに僅かに存在するであろう収益機会(アルファとも)。これを見出しておかないと、期待値がプラスの売買が出来ません。以下に図でまとめていきます。

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これはトータルで勝てる手法を持ち、そこそこマトモな資金管理のルールを持っているものの、メンタルに欠陥があるトレーダーの資産曲線です。メンタルに問題があるがために、少しの負けでイライラしてしまい、その結果、ロットを不用意に動かしたり、損切りを引き伸ばしてしまったりして、トータルで上手く勝てません。

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これは資金管理が欠如しているパターンです。トータルで勝てそうな売買ルールを持ちながら、時折発生する不運な連敗に、資金管理のルールが対応できていません。少なくとも使っている売買ルール上、1%の確率で発生するであろう連敗に耐えられるような資金管理を構築しておくことが求められる。

→ 勝てるFX手法でも資金管理を誤れば簡単に破産だ、その解決法

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資金管理とメンタルの2つの基礎がそろっていても、肝心の優位性を持った売買ルールが無ければ、トータルで利益が上手く出ません。理論上は、ランダムウォークと同様の資産曲線になってしまいます。ですが、メンタルと資金管理を一定の水準まで持ってくることが出来れば、そこからは売買ルールを探しだす「研究」を続ければ、自ずと勝ち組に移行していくと思います。

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メンタル、手法、資金管理の3つの要素が揃った時、勝ち組トレーダーに変遷します。優位性のある売買ルールに忠実に従って淡々と確率的思考に基いてトレードを繰り返していく。ときどき発生する連敗にも耐えられる資金管理を採用しているので、そう簡単に破産することはありません。というか、このレベルのトレーダーは基本的に破産確率がほぼゼロの資金管理法を採用していると思うので、マーケットが変化して優位性が消えない限りは勝ち続けると思われます。

以上、マーケットの本質について、僕なりの定義を示してみました。マーケットを100%理解することは不可能ですが、1~5%でも理解できれば、そこからトータルで勝つ売買ルールを見出すことが可能だと思っています。現実に、勝っているトレーダーを100人集めたとして、その全員がまったく同じ売買ルールを使っていることはまずありません

ここからも、マーケットの優位性は1つではないし、100%理解している人はいないということになります。FXで勝ち続けるためには、マーケットの収益機会をしっかりと掴んだ売買ルールが最終的に必要になるということ。これが言いたかったのです。メンタルは必要ということだけを訴えて、資金管理や手法の必要性を訴えるブログは少ないように感じていたので、どうしても言っておきたかった。

 

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